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1998年11月アーカイブ

著者:ロバート・A・ハインライン
出版:早川書房
初版:1979.05.31.
紹介:僕の飼っている猫のピートは、冬になると決まって夏への扉を探し始める。家にたくさんあるドアのどれかが夏に通じていると信じているのだ。1970年12月3日、この僕もまた夏への扉を探していた。
最愛の恋人には裏切られ、仕事は取り上げられ、生命から2番目に大切な発明さえ騙し取られてしまった僕の心は、12月の空同様に凍てついていたのだ!そんなぼくらの心を冷凍睡眠保険がとらえたのだが・・・巨匠の傑作長編

コメント:私の読み方にもよるのでしょうが、前半はちょっと重苦しくて「夏への扉」がどこに開かれているのか見当もつきませんでした。
後半からは、ストーリーが一気に展開し、何とも言いようのない世界に引き込まれます。
まさに「夏への扉」がそこに存在していました。おもしろい!!

著者:藤村かおり
出版:金の星社
初版:1997.07.
紹介:ボーイッシュで下級生にモFモテの知沙と、小柄でフツーの女の子のひとみは同じ女子校に通う仲良しコンビ。クラスも部活もいっしょだけど、、話したいことが山ほどあって交換日記もしている。
ある日、千紗から戻ってきた交換日記に「好きな人、できました」と書いてあってひとみは大ショック!だんだんふたりのなかはしっくりいかなくなって・・・・。
これってもしや嫉妬なの?女の友情あやうし!!

コメント:青少年向け。娘と同世代なのでちょっと読んでみました。この年頃は女の子の友情と恋の間で悩むんですね。お話よりも現実の娘の方がよっぽど面白いなあ。

著者:藤本ひとみ
出版:文芸春秋社
初版:1998.03.20.
紹介:サド公爵の夫人ルネ。サド侯爵の度重なる乱交を怨むことなく、盲目的に侯爵を愛し続け、許しているのはなぜなのか?
ルネの心を縛りつけるのものは何か?ルネの心を解き放つためにサド侯爵の生い立ちをたどる。そこには幼児のころ母親から憎悪されていた侯爵の姿が・・・・
またルネの心を縛りつけているのも母親であることに気づく。

コメント:母親としての立場で読んでいました。子供を愛し育てることの難しさを感じました。現代における「子離れできない母」あるいは「生みっぱなしの母」の姿がそこに見えて心に影を落としました。子供を自立させるためには、豊かな愛情とさらには母親の自立。そのために、夫が妻を一人の女性として扱うことが不可欠なのだと・・・フーム。

火車

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著者:宮部みゆき
出版:双葉社
初版:1992.07.15.
紹介:婚約者が失踪した。依頼を受けて調査を始めて明るみにでたのは、彼女が他人の戸籍を語っていたという事実だった。
失踪したのは誰だったのか?名前の本人はいまどうしているのか?
現代社会のカードローン地獄・サラ金・取り立て。逃げて逃げて・・・・
自分を捨てて他人になりすます。だけどやっぱり本当の自分からは逃げ出せないのだ。

コメント:カードローン地獄・サラ金・自分には無縁な世界だと思っていました。
でもいつ自分がその中に足を踏み込むかわからない危険性を感じました。
おかげさまで勉強になりました。ハイ!

著者:宮部みゆき
出版:光文社
初版:1992.06.
紹介:裏切られた女は散弾銃を持って、結婚式場で何をするつもりだったのだろう?
男は女の銃を奪って何をしようとしていたのか?
スナークとは?愛・裏切り・友情・報復・・・・・
人間の真実をえぐるサスペンス傑作。

コメント:これはわりと読みやすいです。あまり頭を悩ませなくてもスイスイ読めます。だけど、裏切られた女も、銃を奪った男も、とても可哀相。
人間の心理ってこんな風になるものかしら?殺意・報復。

著者:宮部みゆき
出版:新潮社
初版:1990.09.
紹介:「レベル7」までいったら戻れない?日記に謎の言葉を残して姿を消した少女。
そして目覚めた男女の腕には「レベル7」の入れ墨が・・・

コメント:事件が起きているのかいないのか?それすらもつかめない中、手探りで本を読みすすめる他はない。読者の気持ちは多分目覚めた男女と同じ気持ちだろう。しだいに解き明かされる謎。社会の隙間にしかけられた罠にはまっていくようだ。うーんすごいな。

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