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1999年1月アーカイブ

著者:辺見庸
出版:共同通信社
初版:1994.06.08.
紹介:人々は今、どこで、何を、どんな顔をして食っているのか。あるいは、どれほど食えないのか。ひもじさをどうしのぎ、耐えているのだろうか。日々ものを食べるという当たり前を、果たして人はどう意識しているのか、いないのか。食べる営みをめぐり、世界にどんな変化が兆しているのか。うちつづく地域戦争は、食べるという行為をどう押しつぶしているか・・・・それらにふれるために、私はこれから長旅に出かけようと思う。

コメント:読み終えるのに1週間かかりました。ひとつひとつの話が重く心にかかってくるものが多く、次から次へと読み進むことができなかったのです。日々当たり前のように無感動に食事をする私にとっては、かなり衝撃的なことも多かったし、知らないこと、考えたこともないことも多く、色々と考えさせられました。
この本は「丸山リスト.2位」※「丸山リスト」は中1の娘の担任(国語科)の先生が98年に読んだ本のベスト10です。

著者:小林深雪
出版:講談社X文庫
初版:1992.03.05.
紹介:通学途中の電車で見つけた、自分の理想にぴったりの素敵な男のコ。幼なじみでケンカ友達のクラスメート。ふたりの間で心が揺れる主人公・優恵の前に、なんと「好き」って言ってくれる別の男の子まで現れて・・・!?
さあ恋のゆくえは、どうなるの?
涙と笑いがいっぱい!ときめきの1年間の恋の記録を、優恵ちゃんの日記形式でお届けします。あなたと同じように恋に悩む女の子のダイアリー。いっしょに覗いてみませんか?、

コメント:小林深雪さんの本は、乙女チックな少女小説。たまにはこんなほのかな恋心も可愛くていいなぁ・・・

著者:日向章一郎
出版:集英社コバルト
初版:1992.10.10.
紹介:慎吾は中学2年生。野球部のエースだったが肩を壊し、当分活躍できそうにない。むしゃくしゃして多摩川べりをさまよううちに慎吾は同じくクラスの菜摘と出会い、つき合うようになった。そんなとき、二人の前に頼朝が現れた。川に潜って懸命に何かを探す頼朝は、去年の夏に起こった女子高校生の自殺事件に何か関係がありそうで・・・・!?
実は菜摘みも去年の夏に、奇妙な恋を体験していたのだ!?

コメント:これも再読。ラブ・コメ・ミステリー。
日向章一郎の本を読んでいると、その時は10代の頃に気持ちがタイムスリップしてしまいます。

著者:日向章一郎
出版:集英社コバルト
初版:1992.05.10.
紹介:喫茶店を経営する母の中1の妹・美雪との3人暮らしの日高真琴は、高1になったとたんに失恋。ショックでボーッとしていた時、マウンテンバイクの茅ヶ崎マコトにはねられてしまった。マコトは同級生、学校をさぼって日本一周し、1年ダブった変人。真琴は自分の母とマコトの父が昔恋人同士だったことを知って、二人が異母兄弟ではないかと悩む。おまけに美雪がマコトに恋しているらしい。

コメント:再読。日向章一郎の少女小説。
「放課後シリーズ」「星座シリーズ」も好きです。たまには重たい本の間に息抜きにGood。

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著者:山田詠美
出版:幻冬舎
初版:1997.08.15.
紹介:男と女の短編集。
「ベニテングダケ」を食べにいっているマル。白紙の遺書を残したふうちゃん。子どもを永遠にちっちゃな子どもだと思っているマミィ。マンションの隣に住む不倫相手。あつ子女王様!etc・・・
色々な人間の様々な思いが交錯する。

コメント:山田詠美の本3冊目。短編だから仕方がないけど、もうすこしょりさげたさくひんのほうがすきかな・・・

著者:氷室冴子
出版:集英社
初版:1983.01.
紹介:時は平安、所は京、世は泰平の極み。家柄の良さを誇る権大納言も、深刻は悩みを抱いている。権さんには二人の妻がいて・・・・ま、それはいいとして、悩みとは二人の子どものことなのだ。女の子は頭脳明晰、明朗活発で男の子として育ち、綺羅君と呼ばれて都中の評判。一方男の子は、これはもうすぐ失神してしまうほど繊細な神経の持ち主。今日も「大変どすえ・・・!」と、侍女の声が屋敷中にひびき渡る。
女なのに男として帝に使えるという秘密に、綺羅は日ごとに悩んでいた。さらに弟までが女として宮中入りするとは・・・。しかも、女の身でありながら結婚してしまった綺羅だったが、できないはずの妻の三宮に赤ん坊ができてしまったなんて、バカな!相手はプレイボーイの宰相中将、浮気のつもりだったのだ。その中将に、今度は綺羅が迫られた。なんと男のはずの綺羅に・・・。バレたのでは!?

コメント:以前にもこの本は読んでいます。久しぶりに再読。
氷室冴子の「なんて素敵にジャパネスク」とともに、好きな本です。

著者:山田詠美
出版:講談社
初版:1987.02.08.
紹介:黒人とのハーフ・サユリは色々な男と愛し合っている。
ベトナムの留学生ティエン・米軍の黒人兵スタン・シンイチ・クラウス・・・・
【作者のあとがきから】
これは一部の人達には好かれないだろうなと思った。特に男たちには。この女主人公は男たちには許し難い存在だと思う。でも、彼女を取りまく男たちはそれを許してしまう。男たちにそうさせる、彼女のもつものは何か・・・・

コメント:私は女だから、サユリは嫌いじゃないな。きっと彼女とつき合った男たちは、皆それぞれが本当にサユリを愛しているんだと思う。何よりもサユリが彼らを愛していたんだと思う。なんていうか・・・シンイチの気持ちが分かるような気がするな。

著者:林真理子
出版:新潮社
初版:1990.09.25
紹介:明治天皇を取りまく、後宮の女官たち。
その中でひときわ目立つ下田歌子は、皇后に気に入られ女子教育・学習院女学部長をまかせられるほどになる。そんな歌子を取りまく男たち。情愛・策略。新聞にスキャンダルをばらまかれた歌子の行く末は・・・。

コメント:見たこともない「明治」「宮中」初めて耳にした「下田歌子」、そしてなじみのない「旧仮名遣いの新聞記事」。
思わず尻込みしたくなるような本なのだが、意に反して「おもしろい!」
下田歌子を取りまく様々な男女。歌子自身は語ることなく、周囲からの多方面からの光によって歌子が浮き彫りにされていく過程にワクワクする。
この本も群よう子さんの「本取り虫」に紹介されていた一冊です。林真理子の本ははじめて読んだけれどもおもしろかったです。

著者:エィミ・タン
出版:角川書店
初版:1990.05.31.
紹介:中国からアメリカに渡ってきた4人の母親たちは、希望を胸に抱いてきた。中国人の母と、アメリカで生まれ、アメリカで育った娘たちのお互いを理解しがたい関係。母の死をきっかけに母親たちの過去、娘たちのとまどい、母娘関係を見つめていく・・・・

コメント:中国での母の生い立ちは、今まで私の知らなかった中国でした。
日本と中国という違い、年代の違いはあっても、母と子(娘)の思いはなかなか理解し合えないことがあるのかもしれない。
そ・なのに、母も娘もお互いを切り捨てることはできないんですね。
この本は、群れよう子さんの「本取り虫」に紹介されていた本です。「おもしろい」というよりは「心にひびく」本でした。

著者:妹尾河童
出版:講談社
初版:1997.01.17.
紹介:「この戦争はなんなんや?」
好奇心と正義感が人一倍旺盛な「少年H」と、ちょっと変わったその家族が巻き起こす愛と感動の物語。
(立花隆氏)
ここにはしたたかだが純粋な「少年H」の目を通してあの戦争の時代が活写されている。これは戦後50年という時間と、妹尾河童という個性を得て初めて形象化されたあの時代の「意味」である。


コメント:この本は中1の娘が友達から借りた本です。
上下あわせて700ページですが、読み進むうちにどんどん引き込まれてしまいました。妹尾さんが冒頭に書いているように、「ぜひ少年少女にも読んで欲しい」本です。
戦争の本なんて・・・・と、敬遠しないでぜひ手に取ってみて「少年H」の心を感じ取って下さい。

著者:宮部みゆき
出版:講談社
初版:1993.03.25.
紹介:男は泥棒だった。ひょんな事がきっかけで男は両親に置き去りにされたふたごの兄弟と虚偽の親子間系を作ることになった。
したたかな兄弟と、次第に子どもたちと深く関わりを持ち、離れがたくなる男。
親子関係ってなんだ。社会の隙間、裏側を通り抜けながら、本当の姿が見えてくる・・・?

コメント:この本はHPに遊びに来てくれたtomoさんに紹介してもらいました。
この本面白かったです。ありがとう!!
去年宮部みゆきの本を何冊か読みましたが、私としては、こういうほのぼのとライトな作品は気に入りました。短編が集まっているので読みやすいで

著者:内館牧子
出版:講談社X文庫
初版:1987.09.05.
紹介:イイ女になりたい!!オニギリに目と鼻浜をつけたようなあたし、森下麦子は、海辺の町から東京のオバの家に。新しい学校、新鮮な毎日、で、そのうえ、美しくなるために”鈴女”っていう名で芸者さんの勉強もはじめた。のに、いぜん、あたしは”BUSU”・・・・。
けど、ある事件でステキな邦彦クンと心が通い、しかも、ハデ目のショーを主演して、なんと、全校一、キラメイてしまった!!フフフ、それには、こんな秘密があったの!
(表紙扉より引用)
コメント:自分に自信がもてない女の子が、一生懸命がんばって、そんな姿がカッコイイ男の子の目にとまる。まあ、そんなお話なんだけど、その女の子のいかにもグチグチと思い悩む姿が、きっと人ごとではなく思えちゃうだろうな。
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