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2000年12月アーカイブ

著者:森絵都
出版:講談社
初版:2000.12.10.
紹介:ただ飛ぶだけの  シンプルな演技だからこそ
どんなごまかしも通用しない
舞いあがる白鳥のような  スワンダイブ

コメント:待ちに待った「ダイブ」の続編。ダイビングの強化合宿のメンバー選考会。選ばれたのは、要一と飛沫。しかし腰の故障を抱える飛沫はメンバーを辞退させられ、変わりにメンバーとなったのは知季だった。参加することの出来ない選考会に何故挑ませたのか?「一瞬の快感・・・」それを味わうために・・・

ガーン!最後でビックリ「ダイブ3」につづく。2001.7月までお預けです。

著者:浅田次郎
出版:講談社
初版:1996.04.18.
紹介:末期的症状を迎えている清国を世界の各国が伺っている。イギリス・フランス・ロシア・アメリカ・日本・・・西太后・李鴻章・袁世凱・・・そして時代は確実に移りゆく。
コメント:下巻では、清国の内側からだけではなく、外側からのさまざまな角度の話が進んでゆく。まさに、その時代の変遷を間近で見ているような気分にさせられる。
昴の運命に翻弄されながら、その人生を歩む男たちの姿が痛々しい。

著者:浅田次郎
出版:講談社
初版:1996.04.18.
紹介:中華・清・西太后の時代。貧しい糞拾いの子・李春雲が、昴の星のもとで帝のそばに仕えるという予言を受ける。
兄のように慕う梁文秀は、科挙の試験を突破し、第一等「状元」で登第した。貧しい春児は、自らの手で、宦官となる道を選ぶ。二人の進む道はここで2つに大きく分かれてしまう・・・
西太后のもとで、古い中華と新しい世界の流れの中でそれぞれの人生を歩む二人の若者の行く末と、西太后・清国の未来は・・・

コメント:歴史が苦手な私も、こういう切り口なら、興味深く読むことができました。
中国の歴史の一部分、あるいはその側面を垣間見ることが出来て楽しい。「上」では、西太后とその周囲を取り巻く人間模様が描かれます。

著者:小出義雄
出版:幻冬舎
初版:2000.10.05.
紹介:平凡な記録の少女を金メダリストに変えた小出マジックの秘密。
駅伝で自己最高記録を出したあとも、高橋には、「おまえは一番になれる。絶対になれる。世界一になれる」と毎日のように言い続けた。彼女の姿に何か光るものが見えたのだ。選手と話をしていて、こちらが誠意を示して一所懸命になれば、必ず相手も一所懸命になってくれる。反対に、こっちが手を抜くと必ず相手も手を抜く。
名古屋国際で日本最高記録を出したのは、それからなんと二ヶ月後だった。たったひとつの言葉にも、人を変える魔法の力があるのだ。
(帯より引用)

コメント:今日、小出監督の「君ならできる」を買ってきました。
私が本を買うの、珍しいです。実はこれ、娘の受験面接対策用(笑)
面接の練習の設問に「最近読んだ本は?」「最近の主なニュース」というのがあって、ちょっと参考までに買ってみました。
結構いいですよ。子どももサラッと読めるし、受験期の子どもの応援歌にもなるし、親には「子どもの取扱説明書」的でもあるし・・・
冬休みに読んでもらうことにします。

夏の庭

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著者:湯本香樹実
出版:新潮文庫
初版:1994.02.25.
紹介:町はずれに暮らすひとりの老人をぼくらは「観察」し始めた。生ける屍のような老人が死ぬ瞬間をこの目で見るために。夏休みを迎え、ぼくらの好奇心は日ごと高まるけれど、不思議と老人は元気になっていくようだ───。いつしか少年たちの「観察」は、老人との深い交流へと姿を変えはじめていたのだが・・・。喪われ逝くものと、決して失われぬものとに触れた少年たちを描く清新な物語。(裏表紙より引用)

コメント:このお話、山下が、おじいさんのお葬式にいったことからはじまりますね。
ところが、子供達は身近な死を実感したことがなかった。それどころか、実は身近にお年寄りと接する機会もなかった。そこで、近所の「今にも死にそうなおじいさん」の観察を始めたわけです。

これって、子供は残酷だなぁ・・・なんて思いました。もしも自分の子供がそんなことをしていると気づいたら、絶対に止めさせようするでしょうね。ところが、幸か不幸かこの中の親たちは、子供達が何をやっているのか全く気づかなかった。このあたりは、結構現実でもあるかもしれないですね。子供の行動や考えてること気づかないこともいっぱいあるでしょうね。

著者:絵國香織
出版:新潮文庫
初版:1994.06.01.
紹介:私たちは十日前に結婚した。しかし、私たちの結婚について説明するのは、おそろしくやっかいである───。笑子はアル中、睦月はホモで恋人あり。そんな二人はすべてを許し合って結婚した、筈だったのだが・・・・・・。セックスレスの奇妙な夫婦関係から浮かび上がる誠実、友情、そして恋愛とは?傷つき傷つけられながらも、愛することを止められない全ての人々に贈る、純度100%の恋愛小説。(裏表紙より引用)

コメント:なんて言うのだろう。結構いい感じです。「ずっとこのままでいられますように」って云う笑子の気持ちが良く分かるよ。
結構こういう3人の関係って、いいなぁ。私ってヘン?

著者:田辺聖子
出版:角川文庫
初版:1986.06.25.
紹介:美しいばかりでなく朗らかで怜悧、しかも文学的才能もゆたか、という類まれな女主人・定子中宮に仕えての宮中ぐらしは、今まで家にひきこもり、乾き喘いでいた清少納言の心を一気に潤して余りあった。男も女も、粋も無粋も、典雅も俗悪も、そこにはすべてのものがあった。
「心ときめきするもの」など、小さな身のまわりの品、事象をとらえて書きつけた「枕草子」。そこには、共に過ごし、話に興じた、細やかな情趣を解してくれた中宮への憧憬と敬慕、中宮を取り巻く華やかな後宮の色と匂いと笑い声を、千年の後まで伝えたいと願う清少納言の夢が息づいている───。
平安の才女・清少納言のつづった随想を、千年を経て、今清少納言・田辺聖子が物語る、愛の大長編小説。(表紙扉より引用)

コメント:これは「枕草子」の現代口語訳ではない。小説です。
作者の清少納言を主人公に、その時代の背景・後宮・貴族文化のひとこまを垣間見ることが出来てとても面白い。清少納言がどんな感性の持ち主だったのか?周囲の人々からどのように思われていたのか?そしてもちろん、彼女が一番大切にしていたものは何だったのか・・・・
実は、途中で清少納言の性格が鼻について来ちゃったんですね。何故かと考えてみたら、私が嫌だなと思っている性格が、実は私自身の中に似たような部分を感じたかもしれませんね。でも、なかなかこの小説の中の清少納言のように自分の思い通りに生き抜くことが出きる人はいないし、そういうことが出来たとすれば、何とも幸せな人だなあと感じてしまいました。気になっていた本がやっと読めて、すっきりしました。

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