著者:高見広春
出版:太田出版
初版:1999.04.15.
紹介:●西暦1997年、東洋の全体主義国家、大東亜共和国。この国では毎年、全国の中学3年生を対象に任意の50クラスを選び、国防上必要な先頭シュミレーションと称する殺人ゲーム、“プログラム”を行っていた。ゲームはクラス事に実施、生徒たちは与えられた武器で互いに殺し合い、最後に残ったひとりだけは家に帰ることができる。
●香川県城岩町立中学校3年B組の七原秋也ら生徒42人は、夜のうちに修学旅行のバスごと政府に拉致され、高松市沖の小さな島に連行された。催眠ガスによる眠りから覚めた秋也たちに、坂持金発と名乗る政府の役人が、“プログラム”の開始を告げる。
●ゲームの中に投げ込まれた少年、少女たちは、さまざまに行動する。殺す者、殺せない者、自殺を図る者、狂う者、仲間を作る者、孤独になる者。信じることができない者、なお信じようとする者。愛する気持ちと不信の交錯、そして流血・・・・・・。
●ギリギリの状況における少年、少女たちの絶望的な青春を描いた問答無用、凶悪無比のデッド&ポップなデスゲーム小説!(裏表紙より引用)
コメント:映画化され、15Rとなった話題作。映画のように残虐なシーンが映像化されないので読めたけど、映画は・・・??
ストーリーは悲惨だけど、最後にちょっと救われた感じでした。
気になっていたから、読んでみて良かった一冊です。
2001年3月アーカイブ
著者:山本文緒
出版:文藝春秋
初版:2000.10.30.
紹介:「プラナリア」自分の体が半分になってもそれぞれが再生するという・・・乳ガンで乳房を喪った私もプラナリアになれば再生できるのだが・・・。
「ネイキッド」がむしゃらに仕事をしてきた、だけどそれが2人の距離を離していった。離婚と同時に仕事を失いひとりになったとき、編みぐるみにハマリ、マンガ喫茶で時間をつぶす私の前に現れた、優しい男・・・。
「どこかじゃないここ」夫のリストラ、子供の学費、夜のパートにでる私。家族のために一生懸命働いているのに、子供は父を避け、家庭を避け、私から離れようとしていく・・「囚人のジレンマ」7年のつきあい。セックスレス。ラブリングをもらっても嬉しくない男との結婚は考えられるか?
「あいあるあした」
仕事ばかりして、妻に浮気された男。仕事を辞めて始めた居酒屋。転がり込んできた手相見の女。11歳になる娘の髪を切るときは父親の顔に戻る。
コメント:女、或いは男のものがたり。
決して自堕落だったつもりもない、精一杯がんばって家族や自分のためにできるだけのことをしてきたのに、かえってそれが仇になってしまう。置き去りにされた自分の居場所を見回して、小さなため息をつく。私は一体何をしているんだ?
同時に直木賞を受賞した「ビタミンF」と妙に対をなしているような作品だ。「ビタミンF」は男の、おやじの物語であったのに対し、「プラナリア」は取り残されて、自分の思惑とは違った方向に流れていく時の中で、ただ立ちつくす女の姿が見える。
著者:宮部みゆき
出版:新潮社
初版:1998.09.01.
紹介:盆市で大工が拾った迷子の男の子。迷子札を頼りに家を訪ねると、父親は火事ですでに亡く、そこにいた子は母と共に行方知れずだが、迷子の子とは違うという・・・・・・(「まひごのしるべ」)
不器量で大女のお信が、評判の美男子に見そめられた。その理由とは、あなおそろしや・・・(「器量のぞみ」)
下町の人情を怪異を四季折々にたどる12編。切なく、心温まるミヤベ・ワールドの新境地!(裏表紙より引用)
コメント:「鬼子母火」娘を置いて死んだ母の思いが髪に宿り・・・
「紅の玉」華美の禁令のおかげで高価なかんざしが作れなくなった佐吉に、注文が・・・「春花秋燈」蔵の奥深くしまってある古物の行灯には曰くがあった・・・
「庄助の夜着」着物には様々な思いがとりついている。庄助が買った夜着に憑いていたのは?
「だるま猫」臆病者の文次は火消しになりたかった。だるま猫の頭巾をかぶると空勇気が出てくると言う・・・
「小袖の手」ものには、それぞれ魂が憑いて来るという。九十九神・・・
「首吊りご本尊」辛い奉公に命を絶とうとするとそこにでてくるのは・・・?
「神無月」娘の治療費には、大金がいる。その金を作るのは年に一度、神無月の夜。
「侘助の花」看板屋の所に、娘だと名乗り出た女の真意は?
「紙吹雪」因業な金貸しと女中。彼らの間にはどんな事情があったのか?屋根からまいた紙吹雪はあの日の雪のようだった。
なもない町の人々の悲しみ。昼と夜。心の中にひそむ思いがひっそりと姿を現す。
ちょっと不気味で哀しいお話。中で気になったのは「だるま猫」と「侘助の花」です。
著者:宮部みゆき
出版:PHP出版
初版:1997.03.17.
紹介:本所深川をあずかる、岡っ引きの茂七親分が、下っ引きの糸吉・権三とともに、江戸の下町で起こる摩訶不思議な事件に立ち向かう。茂七に事件解決のヒントを与える謎の稲荷寿司屋や超能力を持った拝み屋の少年など、個性あふれる登場人物たちと織りなす人情捕り物話の数々。
・・・・「鰹」「白魚」「柿」「桜」など、江戸の季節を彩る「初もの」を題材に、時に哀しく時に妖しく描く時代小説。(裏表紙より引用)
コメント:宮部みゆきの江戸ものは、読み始めるとスーッとその時代に入り込んでしまう。いくつかの事件をたどりながら、またこの先の作品に続く登場人物が顔を見せている。
「初ものがたり」というので「お初」ちゃんが登場するのかと期待していたのだが、それとはまた違うようです。
江戸ものの色々な作品がどこかでつながっていると思うと、それを見つけるのも面白い。
著者:茅田砂胡
出版:中央公論新社
初版:2000.08.25.
紹介:この作品はもうひとつのデルフィニアかと、何度か言われたことがありますが、それは違います。もう一つのという言い方は正しくありません。むしろ、かつて存在したものの、今ではなくなってしまったデルフィニアの世界であるといえば一番近いかもしれません。(表紙扉より引用)
コメント:
MT42BlogBetaInner


最近のコメント