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2001年5月アーカイブ

著者:ボー=スベドベリ
出版:偕成社
初版:1998.02.
紹介:3冊めのこの本では、学校にあがったトビアスのようすや、学童保育所や家庭でどのようにすごしているか、書いてみました。トビアスの通う特殊学級はふつうの学校の中にある障害児が学べる特別な学校です。(表紙カバーより引用)
コメント:前回の出版から実に20年が経過している。たくましく成長したトビアスの写真も、また新しくきたお母さんと、その二人のむすめ達との生活などを紹介。
もしも、同じような立場に立つとしたら・・とても助けられる本になると思います。

著者:ボー=スベドベリ
出版:偕成社
初版:1979.11.
紹介:わたしたちは前に「わたしたちのトビアス」という本を書きました、その本の中で、トビアスは特別な子だとお話ししましたね。なぜ、とくべつかというと、トビアスは障害児だからなんです。
 トビアスはもうじき3歳になります。この本では、トビアスが食べたり、おまるにすわったり、話したりなどふだん必要なことができるようになるために、わたしたち家族が、どんな手助けをしたかをかきました。(表紙カバーより引用)
コメント:トビアスが2さいのときに、お母さんが亡くなった。お母さんにかわって、お父さんがトビアスの面倒を見るようになった。そして、トビアスのことを書き続けることが、お母さんが望んだことだったのだ。
前回の本に比べると、筆者がかわったせいもあって、印象が大分違う。
いくぶん、説明文的になってしまうのはしかたがない。

著者:セシリア=スベドベリ
出版:偕成社
初版:1978.10.01.
紹介:わたしたちの弟のトビアスは、ふつうの子ではありません。トビアスはすこしちがっています。彼は障害児です。パパとママは障害児とはどういうものかを説明してくれました。 そこでわたしたちはこの本を作りました。わたしたちと同じように、ふつうでない兄弟がいるほかの子どもたちのために・・・・・。そして、どんな子もいっしょに遊び、わかりあえるようになるといいなと思うから・・・。そうすれば、ずいぶん楽になるでしょう。(表紙カバーより引用)
コメント:「天の瞳」成長編Ⅱで倫太郎が紹介していたほんの一冊。
ダウン症の赤ちゃんを迎えた、母親と、その兄弟の様子が書かれているの子供向けの本なのだけど、ちょっと気になって図書館で探してみた。
お母さんが書いたこの本は、トビアスが彼の兄弟たちからとても愛されていることが、しっかりと伝わってくる。
難しい理屈じゃない。心から、そうなんだと思える、普通の人も特別な人も、ともに支え合いながらお互いを知り合う事が大切なんだね。
理屈よりも、まず読んで欲しい一冊。

著者:天童荒太
出版:集英社
初版:2000.11.10.
紹介:「とりあえず愛」
「わたし、なつみを殺しちゃう」妻の口からこぼれた言葉は、武史に不安と苛立ちを覚えさせた。仕事に追われ、安らぎの場であるはずの家庭で苛立ち・・・。
「うつろな恋人」
ストレスケアセンターに入所した彰二が出会った清楚なイメージの少女。彼女の恋人は、現実には存在しない。実体のない恋人によって支えられた少女、と真実を知らせようとする男。2人の急速な接近が、何を引き起こすのか?
「やすらぎの香り」
自分の気持ちを出すことの出来ない女と、姉の死を事故の責任と思いこんでいた男。
社会の中から取り残され気味だった2人。1人ではやっていけないけど、2人なら支え合っていけるのか・・・。
「喪われゆく君に」
コンビニでバイトしている俺の目の前で、突然倒れた男。彼の死に、俺の責任はあるのか?ないよな・・・。男は妻の姿を恋人の上に重ねる、その繰り返しの中で、それぞれが失い、それぞれが見つけた現在。死んだ男に自分のイメージを重ね、死を迎えた1人の男の存在を俺は確認する。
コメント:心身の健康や、願っていた夢や理想。またかけがえのない大切な人を失ったとき、私はどうするだろう?今ある平穏な生活のすぐ下に隠れる不安定な社会。そんな中でなんとか自分を見失わないように、ギリギリでがんばっている現実。決して他人事ではない、身近な問題として感じてしまう。それでも、出来れば、思いやりを持って生きてゆけたらと思うのだが・・・。

著者:石田衣良
出版:文藝春秋
初版:2000.06.20.
紹介:池袋西口公園を中心に、活動するマコト。果物屋で、コラムニストで、そして裏では頼まれた仕事をこなす・・・。
ネットの中の女の子をストーキングする男・・・「妖精の庭」
目につくものを端からすべて数えるという少年。彼はまわりに心を閉ざしている。少年が誘拐されたとき・・・「少年計数機」
連続通り魔事件の被害者のために立ち上がる老戦士2人。マコトに犯人探しを月賦プで依頼する。犯人の腕にあった「銀十字」のブレスネットを手がかりに、犯人を追い込む。「銀十字」
大人のパーティ潰し・・・裏の世界から犯人探しを依頼されたマコトがたどり着いた意外な犯人像。そして、その裏に隠された、真の犯人は?「水のなかの目」
テレビ化された「ウエストゲートバーク」の続き?
コメント:図書館で見つけて、「あら、長瀬君だわ!」とつい手に取ってしまった本。
池袋は、よく歩く街だけど、こんな事件に遭遇することなんて、まあ皆無なのだが・・・。とは言っても、実際通り魔が出現するし、アンケート商法は未だ健在で若い女の子を狙っているし・・・。
あ!それとは無関係?まあ、かるーく読めて、おもしろい本でした。

著者:田口ランディ
出版:幻冬舎
初版:2000.06.30.
紹介:アパートの一室で衰弱死した兄は、腐乱死体となって発見された。その部屋でコンセントに差し込まれた掃除機、彼はなぜ掃除をやめてしまったのか?
兄の死因。理由。生きることを放棄した緩慢な自殺?生きていると言うこと・・・。私の中で兄とコンセントのつながりが大きくなっていく。コンセントとはいったいなんだろう?
コメント:兄の死・生き方について考えていくうちに突き当たったのは、結局自分自身の存在証明のようだった。
カウンセリング・夢・幻覚・精神分析・シャーマン。
コンセント・・・意外に当たり前な発想だったなぁ。

著者:ダニエル・キイス
出版:早川書房
初版:1998.02.28.
紹介:病院のベッドで、もう何日も眠り続けているキャロル・クレイ。31歳になる彼女は幼い頃から「眠り姫」と呼ばれていた。それは彼女が、いつ、どこで、何をしていても突然眠ってしまう原因不明の奇病、睡眠障害にかかっていたからである。その発作によって、彼女は今深い眠りの底にいた。
キャロルが眠っているあいだに、彼女のまわりでは恐ろしい事件が起きていた。娘のエレナが、ボーイフレンドとともに死体で発見されたのだ。その数日後、キャロルは突然、眠ったまま驚くべき物語りを語りはじめる。「二人を殺したのは夫ノロジャーだ」と。
だが、優秀な精神科医アイリーンは、キャロルの言葉に疑いをもつ。精神療法家としての技術を駆使して、アイリーンはキャロルの心に隠された真実を探りはじめたが・・・・・・やがて明らかになる、想像を絶する真相とは?(表紙扉より引用)

コメント:睡眠障害・催眠療法・臨死体験・輪廻転生思想・・・
最初、ノンフィクションかと思っていたら、小説でした。
睡眠障害で記憶を閉じこめられた「眠り姫」キャロルと、夫のロジャー。
彼女を取り巻く4人の騎士たち。
殺人の罪で死刑を言い渡されたロジャーを電気椅子から取り戻すことは出来るのか?
企まれた犯罪、証拠の隠滅、職権乱用・・・。
信じている物が実は虚偽だとしたら・・?我々は、いったい何を信じればいいのだろう?

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