著者:石田衣良
出版:文藝春秋
初版:2004.12.09.
紹介:ネットの海で知り合った4人は、それぞれ生きにくい問題を抱えていた。
吃音・潔癖症・突然のフリーズなど・・・
しかし、4人が一緒にいることで、お互いの足りないところをカバーできる。
さらに、ハッカー・ひきこもりだった法律家・格闘家という、3人の仲間を得て、
彼ら「アキハバラ@DEEP」 はAIを使った新しいサーチエンジンを開発する。
狭い秋葉原の古ぼけた部屋で「クルーク」は生まれた。画期的なソフトを狙って、
大手企業が買収にかかろうとする。僕たちの「クルーク」を守れ!
コメント:オタクの町として有名になった秋葉原。その片隅で、集まる仲間。1人の力は小さくても
集まれば、大きな力になる。読んでいて、なかなかワクワクする話しだった。
個性的なメンバーがまるでパズルのピースの一つ一つみたいだ。きっとどこかにいるべき場所が見つかる。
2005年5月アーカイブ
著者:東野圭吾
出版:集英社
初版:2004.01.30.
紹介:阪神大震災は多くの人の命を奪い、それぞれの人生を狂わせた。
そのどさくさに紛れて行った殺人。現場に居合わせた女。しかしそのことが男の人生を変えた。
二人に未来はあるのか。
コメント:女の怖さを、ひしひしと感じます。ラストがまたショック!
著者:夢野久作
出版:角川文庫
初版:1976.10.10.
紹介:「ドグラ・マグラ」は、昭和10年1月、1500枚の書き下ろし作品として、松柏館書店から自費出版された。
〈日本一幻魔怪奇の本格探偵小説〉〈日本探偵小説界の最高峰〉〈幻怪、妖麗、グロテスク、エロティシズムの極〉と歌った
宣伝文句は読書界の大きな話題を呼んだが、常人の頭では考えられぬ、余りに奇抜な内容のため、毀誉褒貶が相半ばし
今日にいたるも変わらない。
〈これを書くために生きてきた〉と著者みずから語り、10年余年の歳月をかけた推敲によって完成された内容は
、狂人の書いた推理小説という、異常な状況設定の中に、著者の思想、知識を集大成する。
これを読む者は、一度は精神に異常をきたすと伝えられる、一大奇書。
(表紙扉より引用)
コメント:精神科病棟で目覚めた自分は何者であるのか?
失われた記憶を取り戻す手がかりは、ある殺人事件に関する膨大な資料だった。
読んでいくうちに、いま自分が読んでいるものが一体なんだったのか?
それすら混沌として分からなくなってしまう。壮大な計画の下に仕組まれた研究なのか?
誰が正常で、誰が狂人で、実際のところ誰が犯人で…
よくもまあ、10年もかけてこんなものを書き上げたものだ。
「読んだぞ!」という満足感だけは確かにある。
著者:藤本ひとみ
出版:中央公論新社
初版:2005.03.25.
紹介:完璧な家庭・家族の幸せを最優先に生きてきた詩織。しかし、現実には自分勝手な夫と、わがままな娘たち。誰一人詩織の努力に報いることなく、そこに詩織が思い描いていた暖かな家庭はなかった。
どこで間違ってしまったんだろう?久しぶりの同窓会をきっかけに、家族のために自分を犠牲にすることをやめ、自分自身を生きようと思い立つ。
エステに行き自分を見つめ。美しくなることでまわりが変わってゆく・・・しかし、思わぬところで子供たちの反乱にぶつかる。
「もっと何かが欲しい!平凡なままでは満たされない。
夢を現実にしようとして、反乱を起こした一人の女性。その変身の行方をリアルに描く問題作。」(帯カバーより引用)
コメント:ここまで極端で完璧ではなくても、主婦ならなんとなく、家族のために自分を犠牲にしているという感じを持って生活しているのではないだろうか。こんなふうにできたらいいかなぁ・・・と思ってみても、フランス語ができるわけでもないし、まあそうそういい女に大変身して劇的に生活が変わるなんていうのはやっぱりお話の中だけだ。
藤本ひとみの歴史ものも面白くてステキだけど、コバルト時代からつながる、平凡な女性主人公のまわりに、なぜか魅力的な男性がたくさん出てくるって言う話は、私的には好きだわ。
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