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認知症の「十二単」

ジジは耳が遠い。なので、認知症で理解力が不足している上に、会話でのコミュニケーションがかなり困難になってきている。
その部分を、ジジは自分なりに、考え行動しているのだが、「これでいいのかな?」と不安に思う事も多いらしくて、つい何度も確認をしたくなる。
ところが、この確認も言葉では通じないので困ったことになる。
どんなに大きな声でどなっても、まるっきりトンチンカンな返事が返ってくるのだ。
これでは、家族はたまらない。
で、もうこれは『ジェスチャー』か、あるいはジジが諦めるまで放って置くかどちらかしかない状況にある。

うまくいけば、大きな声を出さずに誘導できる。がしかし、5分後にまた忘れてもどってくる事も再三だ。もう、これは根競べ。

さてさて、お風呂から上がって、夕食に出てきたジジ。
パジャマのズボンなのに、上は昼間着ているウールのシャツを着ている。それも、ピッタリ首のボタンを全部締めている。
「あれ?パジャマの上着は?」と思ったら…
下着のシャツの上にパジャマを着て、その上にカーディガンを着て、さらにウールのシャツを着ていたのだった。
うーむ。やせっぽちのジジだからできるんだわ!
まさに認知症の典型的症状「十二単」なのでした。

さて、今日からババのデイサービスが月・水になった。
今まで行っていた金曜日に「エッチなおじいさん」がいて、それがとても耐えられないと訴えてきたのが先週。
「そんな嫌な思いを我慢してまで、デイに行かなくてもいいのよ。ケアマネさんに相談してみたら?」とアドバイス。相談したらその日のうちに施設に交渉してくれて、変更が決まりました。
どんなところにも、いろんな人がいて、問題はある。ババは「いい年してそんなこと言ったら我が儘だと思って、半年も我慢してたの。」というけれど、受け止める人によって感じ方もマチマチ。
相談しても、どうにもならない事もあるかもしれないけれど、うまく対応してもらえる事もある。今回も、デイやケアマネさんに良くしてもらって、感謝感謝!

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