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2007年1月 6日

お昼寝中

3連休の初日。雨の中本年初めてジジのところへ行った。
ジジは赤い服が好きなので、ワイン色のセーターを来て出かけた。
部活を引退した、二女も一緒である。

ジジはどこかな?廊下にいくつかベッドが出ている…
反対側からのぞくと、おじいさんの頭はどれもジジに見える・・眠ってるからかな?
こっち?違った。あっちかな?いたいた・・・
寝てる・・・まさか?寝たきりになっちゃったの??しばらく廊下で立ち尽くす…

よく見ると、ベットを出して、部屋を片付けているらしい。
しばらくすると、部屋に戻って、車椅子に乗って出てきた・・・
なーんだ、お昼寝してただけだったんだ。

今日は3時からピアノのコンサートがあるというので、三々五々みんながホールに集められて出てくる。
ジジも、訳がわからないのできょとんとしながら、こちらの方を見ている気がする・・・ので、そばに行って話しかけてみる。

「ジジ、こんにちは。」
オーバーにニッコリ笑うと、ジジも笑顔になった。よかった~
すると、手を出して、私のあごをなぞり始めた。そのうち、ほお・鼻・めがねと顔中を撫で回し、なんと、その手で私のほおというか、顔をリズムをつけて叩き始めるではないか!
ヒョエ~!どうしたんだ?

だけど、なんていうか、膝を叩いたり、手を叩いたり、そんな感じなのだ…で、ニコニコしてる。

これは、だいぶ、ご機嫌がいいみたいだ。さっきまでお昼寝してたとは思えないぞ!

何か言ってるけれど、よくわからない、それでも、適当に相槌を打てば、おしゃべりしている感じにはなる。歯のない口をあけて、笑ってる顔は明るい。多分、ここで落ち着いて、安心して過ごしているんだろうなと、感じられた。

すると、反対側にいたおばあちゃんが私の服を引っ張ったり、めくってみたりしている。
「こんにちわ」といって、手を出してみると、袖を引っ張って直してくれている。なんだか気になるのかな?家族の誰かと思っているのかもしれないね。

そろそろ時間。「ジジ、また来るね」というと、なんだか困ったような顔。
家にいた時のように「お買い物にいってくるわね」といってみるけど・・・やっぱり、なんだか困った顔。
またくるね・・・元気でね・・・といって、病院をあとにした。