« 爪きり | メイン | 魔の木曜日 »

私にも老化が…

実家に顔を出してきた。
両親は二人だけで暮らしている。

それぞれ、体の不調を抱えてはいるが、今のところまあまあ元気そうに暮らしているのでちょっと安心した。
母は、このところ物忘れがひどいといって心配している。
本人が心配しているうちは、まだまだ大丈夫じゃないかと思っているのだが…
体の不調は、その痛みがわからない人にはなかなか理解できないので
ちょっと申し訳なく思っている。

同居しているババは「あなただって、30年たって御覧なさい!」というけれど、
まあ、そうなんだろうな。
最近、朝起きて、階段を下りるときに、若い頃のように軽やかにトントン降りられなくなっている。
老いは私にも確実に訪れる。

さて、ジジ。
家に帰って、娘が報告してくれた。「さっき、ジジ面白かったんだよ~」
ここからは、娘からの聞き書きだが

「ここに座って待ってると、ご飯が出てくるんだよな~」と5時頃からダイニングでニコニコしているジジ。
そのうち、手持ち無沙汰になりあちこち棚の上をさわりだした。
ポケットティッシュを二つ手に取り「これ、もらっていくかな?」
なぜかあごを触っている。
・・・髭剃りと間違えてる???みたい?・・・
実は、電気かみそりを引き出しに隠してしまったのだ。

ところがよく話を聞くと、「床屋さんに行って、髪刈ってこなくちゃ」
「でも、お金がいるよな~」「そうだこれを二つ渡して、刈ってもらおう!」
と手にしたものが、お金の代わりのポケットティッシュなのだった。

ふーん。最近デイサービスでカットしてもらってるんだけど
床屋さんのこと、思い出したのかしらね~。

で、すっかりご飯のことは忘れたのでした。

認知症の会話はトンチンカンだけど、それなりに人との会話は楽しいものだ。
娘はそのあたりはうまーく、対応してくれる。まあ、毎日のことだしね。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.fukuro-books.net/mt/mt-tb.cgi/68