セーターを穿くジジ
「ね~!!!もうヤンなっちゃうわ!聞いてよ~!!」と、ババ
いつまでたっても着替えてこないから、見に行ったら、セーターの袖に足を通してるのよ!
おまけに、自分で脱げないから癇癪起こして、足を振るってるし!!
「もー!イヤ!」
そうかそうか・・・さっき、下で大騒ぎしていたのはそれだったか。
下着の白い長袖シャツをズボン下の代わりにはこうとしているのは見たことあるけど、セーターを穿いたのは初めてだなぁ。
情けないやら、疲れるやら、ババの愚痴は止まらない・・・
私「あら?ババの着てる黒のセーター。スパンコールが付いてるの?可愛いわね~。ちょっとみせて。あら、透明のスパンコールだけど、見た目より軽いわ。すてきよ!」
ババ「あら?そう?」と上に羽織ったベストを脱いでみせる。
ババ「袖口と、後ろにも付いてるのよ~」
私「ピンクのベストとセーターの柄のピンクがちょうど同じ色ね。いいじゃない?」
ババ「この鹿の子編みのベストも、ようやくできたのよ~。いいかしら?」
私「うんうん、とってもステキよ~。おしゃれして出かけるところがあってよかったわね~」
ババ「そうなの。最近、デイにくる人もだんだんおしゃれになってきた人がいるのよ~」
そうそう、家に閉じこもっていて、たまにお出かけするだけよりも、週に2度でもお仲間に合える場所があるというのは服装やお化粧ひとつにしても、いい刺激になるのだ。特に女性にとっては…
という訳で、ジジのセーター事件のことはすっかり忘れて、ご機嫌になったババでした。