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Y介護施設見学

予約していたY介護施設。定員は100名。
フロアは二つに分かれ、2階が認知症で、入り口にロックがかかっている。
しかし、ダイニングとホールが輪のようにつながり、明るく開放的な印象がある。たまには、バリアフリーの中庭を散策する事も出来るようだ。
ベッドの上に立ち上がる人のためには「畳+布団」の対応あり。
一日2回。午前・午後にリハビリやレクリエーションを企画している。ボーっと過ごす時間が少ないような印象だった。

ジジにとって、ココはいいな~と思ったが、男性用の居室それも4人床は数が少なく。10ヶ月から1年待ちだそうです。
ここでも、特養への手続きを進められた。
「これから状態がよくなって、家庭に帰るという可能性が見込めない」と言うのがその理由だった。

あちこちの施設で話をきき、分かったことは、我が家の状態はけっこう危機的な状況にあったのだなということだった。
今のところ、一見、ジジは自分で歩けるし、静かで、そんなに問題があるようには見えないのだが…。だから私は、まだまだ家庭介護…だと思っていたのだ。
他の家では、車椅子を使ったり、食事やトイレの介助。オムツなど、もっともっと肉体的に大変なところがたくさんあると思うのだ。
だけど…それはもちろん大変だけど、気持ちや話が理解できていればそれはまた違った大変さなのだろうと思う。でも、そっちもかなり大変だと思うなぁ。体が動かなくなって口と頭が動くのって、本人も辛いだろうし…

ここに来て感じているのは、介護問題は誰かがひとりで抱え込んでしまわないことが大切なような気がする。お医者さんやケアマネ。その前の段階では、同じような立場にいる友達などに相談して、いろんなケースの話やアドバイスをもらうのがいいと思った。自分にとっては初めての介護だけど、聞いてみると、まわりにはたくさんの経験者がいるのだ。病状や家庭環境、経済状態などで、ピッタリ同じようには行かなくても、どこかに糸口が見つかると思う。

とにかく、じっとしていないで、動いてみないことには…


Y介護施設の帰りに、ジジのところによってみた。ちょうどお昼ご飯が終わったところ。私を見つけて、なんとなく反応があったので、ヒゲをそることにした。
3日ぶりのヒゲはけっこう伸びている。ジジに手渡すと、「痛いよ」と言ってダメだ…とヒゲ剃りを離してしまう。
どうも、ヒゲが伸びすぎると、絡んでうまくそれないようだ。仕方がないので、少しずつひげの方向を見ながら当ててみる。しかし…ヒゲなんてそったことがないし、大体どれくらいの力加減でやったらいいのか全く見当が付かない。
しばらく、あちこちのヒゲをそり、だいぶ短くなったところで、最後の仕上げの部分をやってもらうことにした。

今度は巻き込まれないようで、うまくそれた。
これから、なるべくきたときにはヒゲをそって帰ることにしよう。

ヒゲをそっているときに口の中に血がたまっているのに気が付いた。改めて、「ベロ」を出して見せてもらうと、中央に傷が付いて出血している。これは前にも見たことがある。おそらく、前歯のブリッジをはずすか入れるかしたときに、金属部分を引っ掛けてしまったのだ。一応ヘルパーさんに伝えるが、まあ口の中だし、大丈夫だろう。

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コメント

296さん、ご苦労さまです。
うちの娘の研修が始まりました。

5日めの今日はやっとケアの研修に
はいったらしく、帰ってきて
いろいろ話をしてくれました。

娘のところでは、ベッドなどは
スェーデン製を使っているのだそうです。高さの調整の幅が日本製よりも大きく、手すりなど人が触れる部分は木製なのだって。

紙おむつのサンプルを持って帰ってみせてくれたのですが、カバー(うすくて、伸縮性がある)と併用のもの、ベルト式で自分で着脱できるもの、いわゆる紙おむつ式のものとこれもスェーデン製です。わずかですが形状が違い、立体的で薄いようです。 

「認知症とかで、おむつ外す人はどれがいいの?」と聞いたところ、「外すのは、合ってないということだから、他を試したり、自立歩行できるなら、誘導すればいいんだよ。」

「ケア次第で、問題行動は解決する」
というのが、方針らしいです。

だから、そこはスタッフが白衣やユニフォームなんか着ません。スーツは着ませんが、カジュアルな普通の服装でケアにあたります。

ここを見ると、目からうろこ的なことがたくさんあります。

研修開始までの宿題が「バリデーション」の本を読むことと他業種の経験だったのですが、この「バリデーション」の本はお薦めです。セラピー的技術は役にたちそう。

ただ、ケアの最終目的は「人生に満足して旅立ってもらうこと」と書いてあったのには、ちょっと凹みました。

でも、真実ですよね。
義父さまに合ったケア施設がみつかりますように、お祈りいたしております。

自分の仕事が始まって、ジジのことと、他の家族のこともあって、ブログも滞りがち。このコメントも今頃気が付いた。さっそくこの本を読んでみます。