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2006年1月22日

認知症の介護者教室

大雪の21日。ジジが通うデイサービスセンターで「認知症の介護者教室」が行われた。
主たる介護者はババとなっているので、足元の悪い中一緒に出かけました。
講師は「B家族会」の代表で、義母の介護を終え、今は姉の介護をされている方です。

MCI(軽度認知障害)とは
買い物の間違え・同じものをいくつも買ってしまう・メモを忘れる・やかんを焦がす・など、物忘れが起きているが、まだ生活には支障をきたさない。失敗はするが、何とか生活していられる。
この状態では、自分が忘れっぽいのに気づいている。

この段階で、薬を服用することで症状の進行を抑える事も出来、適切なグループでの脳ドリルや作業療法を受けることで、そのままの状態を維持できる場合も多い。
これは、あくまでも本人が自分の状態に気づいて、認知障害を意識し理解することが重要です。

この段階を過ぎてしまうと「認知症」に移行します。
(例)
「友だちとの約束を忘れてしまい、まわりに迷惑をかけても、約束した事も思い出せない。」
       ↓
それでも、失敗を他人に指摘されると認めたくない。悔しい。
       ↓
失敗を隠そう・ごまかそうとする。
       ↓
一度に二つのことが出来ない。頭が真っ白になり、冷静に考えられなくなる。
       ↓
トイレに行きたいのに、トイレが分からなくなる
       ↓
オシッコを忘れてしまう。
       ↓
トイレがみつかる。
       ↓
安心して、おしっこが漏れてしまう。
       ↓
汚れた下着を、しまいこんでしまう。

そして認知症の人も自分が役に立つ人間だと認めてもらいたいと思っている。そこで、家族のためにお湯を沸かそうとしたり、戸締りをしようと考えるのだが、お湯を沸かしていることを忘れてしまったり、鍵の開け閉めが分からなくなったりする。

認知症の人は、私たちがテスト用紙を前にして、覚えていない頭の中に入っていないことを、何とか思い出そうと四苦八苦している状況に似ている。毎日が新しいことの繰り返しで、とても疲れるので、周りの人に当り散らしてしまう。

お話を聞いて、半分はジジの状況とババのストレスにあてはまり、そして半分はこれから起こりうる自分自身を含めた,MCIへの理解と注意点でした。

介護者教室の半分は「もしかしたら認知症かもしれない…」と不安に思う家族に、これからどう対応していくのかを、アドバイスされていました。そして、もう認知症まっただ中の家族に対しては、今のストレスを話し合うことで、自分だけが辛い立場にいるわけではないという、介護情報を共有することによって、気持ちを楽にするという狙いがありました。

大切なことは、認知症の方は「記憶・判断力」が衰えることはあっても、「感情や相手の表情」などはよくわかる。ということでした。なので、決して、「頭がバカなんだから!」という事を言ったりしてはダメなんですね…喧嘩になります。

もうひとつ、認知症の対応で「相手のありのままを受容しましょう」といわれますが、他人のことならば、受け入れることは出来ても、長い歴史を持ってきた家族にはなかなかそれが難しい。「受容しなければならない」と自分を追い込むことで、介護者が胃潰瘍になったりしないように、介護保険などのいろいろなサービスをうまく活用して、上手に手を抜き、介護者の生活も尊重されなければならない。ここをうまく越えて行きたいと思いました。

このほかにもいろいろと、参考になるお話がたくさん聞けました。
そして家に帰ってみると、少しだけ、前日よりもジジに優しくなっている自分がいました。「家族会」「勉強会」って必要だなぁ…と実感している私です。

2005年9月10日

家族会

デイサービス利用者の家族会があった
介護保険の食費が変更になるそうだ。
実質860円かかるところ、材料費400円を含む600円になる見込みらしい。
足りない分はどこから持ってくるんだろう?

近いうちに、痴呆の「のびのび」の家族会ができるらしい。
今までなかったので、どんな会になるかちょっと期待しよう。

2005年8月27日

口腔ケア講習会

口腔ケアの講習会があるというので出かけた。
参加者のいろいろな悩みや質問を聞いて、私の困っていることが
とても小さなことに思えた。

介護者だけでなく、口腔の悩みを持った高齢者も多く参加され、
また、老老介護の方もいて、これから先の自分自身に起きる
いろいろな問題が見えてきて、とても勉強になった。

今までよくわからなかった、「誤嚥」
加齢により、口や喉の筋肉や舌がうまく動かなくなって
ものがうまく飲み込めない・むせてしまう。
食道に入るべきものが気道に入ってしまう。

「食卓で入れ歯をはずしてしまう」なんて、問題以前のこと。
それよりも、薬を飲むときに、上を向いて薬を流し込むなんてことは
危険極まりないことなのだとわかり、驚いた。

唾液が少なくなることによって、口が渇く。普段あまり意識していないが、
ドライアイと同じく、ドライマウスという症状が多くなる。
それに効く、唾液腺を刺激するマッサージや、
口の周りや顔・喉の筋肉を冷たいタオルでマッサージすることで、
口からものを食べられなかった人が、ものを食べたり飲み込んだりできるようになるなど、
驚くことがたくさんあった。

2005年4月19日

家族会

神経内科の先生に地域の「認知症患者の家族会」への参加を勧められた。

「家族会」といっても、いつも行っている「デイ」にはなかった。
区の福祉事務所に問い合わせると、区内に2団体・保健相談所で尋ねることにした。

「家族会」というのは、保健所が主催しているのではなく自主的な任意団体らしい。
二つのうち、どちらも月に一回。月曜日と水曜日に活動していた。
水曜日はババの「デイ」があるし・・・月曜日にしようかな・・・

そこで、ババに「家族会があるんだって、行ってみない?」と声をかけると
「え・・・?ウーン、だって私が行ったってしょうがないし・・・」

(・・・あのね、ケアマネさんが来ても・看護士さんが来ても・神経内科の先生にも大変だ大変だと、話を聞いてもらってるのはババでしょう?。介護の苦労を話してストレスの解消をしてるのはババなんだから、そういう話をするための場として「家族会」の参加なんだけど・・・)
と、面と向かっては言わないけどね。

「だって、主にジジの介護をしてるのはババでしょう?じゃあ、ババも行かなくちゃぁ」
と、言っておきました。
仕事の休みをとって、ランチのついでに誘えば、ホイホイ付いてくるに違いない。

2005年3月18日

精神科→デイ家族会

今日は忙しかった。
午前中、ジジを「ふれんど」に送り出してから、精神科へ
予約を取ったけれど、1時間くらい遅れて診療。
といっても、本人はいなくて、ババと私で「あーだ。こーだ」

先生によれば、この状況は発症3年にしては進行が早い。というので考えてみると
4年前に白内障で入院したときに、夜中に点滴の針をはずしてしまったり
「俺をこんなところに入れて、みんなで旅行に行った」と怒ってみたり
思い起こせば、あれも痴呆だった。

さらに前に、自分のうちの墓地に隣の人が「骨壷を入れちゃったから、見に行く」
といって、出かけたけど、実際には墓地まで行った形跡がなかったとか・・・
発症してから5年くらいたっているのかもしれない・・・

というと、6年目は「失禁」の時期ですよ。と先生。「え~!」
まあ、しょうがない。覚悟を決めるしかないもの

午後から「ふれんど」の家族会へ
介護保険制度が変わるということで、そのことの状況説明だった。
要介護3のジジには、大きく問題はないけれど、要支援・要介護1といった
比較的経度の人の、デイ利用が少し変わるようだ。

さて、一緒に行ったババが、施設を見学してちょっと気に入ったようだ。
トイレもきれいだった。窓も大きくて明るい。職員の人も親切そう。
という訳で、早速ケアマネさんに連絡して、デイサービスの利用をお願いした。
すぐに「ふれんど」と連絡を取ってくれて、水曜日に行ける事になりました。
家で、ベットにもぐりこんでいては、どんどん体調を悪くしてしまう。
「予防」のためにも、デイでいろんなプログラムを体験できるといいな。