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2005年10月30日

救急車・その後

ようやく前立腺炎の薬が効いたのか?トイレの回数も落ち着き。
眠れるようになったジジ。
頭がフワっとすることと、おしっこが出なくて、トイレを繰り返すことと
どちらを優先するか?という選択において、ババがトイレを選択したのだ。

まあ、落ち着いてよかった。

さて、救急車騒動で気づいたこと。
「救急車のあとを、車で追う事は不可能。」
救急車は一方通行の道でも、どんどん逆走する。
信号も無視する。くっついて走ったら。警察に捕まってしまう。
もちろん、すぐ気が付いたので、自力で病院を捜して交通ルールを守って走行しました。

病院でのジジ。
「どうしよう。こんなところに来ちゃって・・・○○に連絡しなくちゃ。みんな心配してるよな・・・」
と、ここで言う○○は自分の生家である。もうここしばらく、連絡もしていないし、親も兄弟もなくなっている。
しきりに、○○区○○…と住所を言っている。
もう、迷子になっても、現在の自分の住所を言うことは出来ないのだろう。

本当に心配している人は、目の前にいるのだが、ジジにとっては、息子を認識することは出来ないのだ。わかってはいることだけど、辛いだろうな。


今回の原因とも言えるトイレ騒動で、ジジはトイレと自分の部屋に戻ることが混乱してきた。
場所がわからなくなって、目的もわからなくなるのだ。浴室をのぞき込んで立ち尽くしていたりする。
なので、洗面所のドアにカギをかけ、ジジの部屋に表札をつけた。
それからトイレには「便所」と書いた紙を貼り付けた。
まだ、自分の名前と、少しの文字は読めるはずだから…

ウーム。着実に進んできてるみたいだなぁ。

2005年10月29日

救急車

金曜から土曜になろうとする深夜。階下でドスンという物音。
あ~今度は何を落としたんだろう??と眠い頭で考えていたら

「どうしよう!ジジが倒れてるよ!」と娘の声。
あわてて階段を見下ろすと、一番下の段に頭を乗せて、上向きで倒れているジジ。
目を閉じて、動かない・・・救急車!!!
初めての119番通報。妙に落ち着いている自分が不思議。

ジジ頭を打っているかもしれないから動かさない方が良いだろう
とにかく、服を着替えなくちゃ・・・・と思っているうちに
ジジが目を開けて、起き上がろうとしている。
「そのまま寝ていて、動かない方がいいよ」といっても、
起き上がろうともがいている。そして、おしっこ・・・

実はこの日、トイレばっかりいっていたので病院へ行ったところ、
「前立腺が少し腫れている」ので、炎症を抑える薬と尿が出やすい薬をもらってきていた。
その上、便秘気味なのか、何度も何度もトイレから出てはまたトイレに行くことを繰り返していたのだった。
そして、トイレから出てきたところか?入る前か?に、倒れたのだった。

しかし・・・
救急車が来る前に、意識を取り戻し、なんと、またトイレに座ったのだ。
(どうしよう・・・でも、頭を打ってるかもしれないし・・・)

結局、救急車と消防車がきて、酸素吸入・・・・
もちろんジジは何が起きているかわからず、されるがままに・・・救急車に。
ところが、搬送される病院が決まらない。脳外科の担当医がいる病院がなかなか見つからない。おまけに、認知症患者だ!
5~6件目にやっと搬送先が決まる。(けっこう待っている時間が長かったような気がする。本当に命に関わる事態だったら、間に合わないんじゃないかな?)
救急車には夫が乗り、私は車であとを追うことにした。

さて、病院に着いたジジ。点滴をしながら、不安そうな様子。
CTを撮ることになって、不安が増し、とうとう騒ぎ出した。
「帰る!帰してくれ!死んじゃうよ!」「ケツがくそまみれだ!!」
おまけに、腕に力をいれブルブルさせ。足は毛布を蹴飛ばしバタバタする。

入院して様子を見ることを勧められたが、考えた末、連れて帰ることにした。
入院させたって、大騒ぎすることは目に見えてる・・・
だいたい。本当に死にそうな人は、こんなに大暴れなんてできるはずないしね。
もちろん、お医者様には「何があっても、保障できませんよ」としっかり釘を刺されたことは言うまでもない。

「さー。ジジ。もう家に帰るよ。起きていいよ~歩けるでしょ?」
「トイレ行きたいっていってたでしょ?いってこよう!」
ところが・・・トイレは行かなくていい・・・と・・・
(ほらね。やっぱり。嫌なことがあると、すぐうんちだおしっこだっていう!)

というわけで、病院のスリッパを借りて、帰ってきたのでした。

(反省)救急車を呼ぶときは、しばらく様子を見てから・・・
病院に行っても、意識がある限り、入院は無理だろう・・・
大怪我で大出血するとか。そういうのでもない限り、救急車も呼べないなぁ。

家に着いたら、夜中の3時。疲れた・・・
翌日、午前中にジジを再度病院の診察に連れて行く。
CTの写真では特に重大な異変もないので、大丈夫でしょう。との事。
とりあえず、一段落。ヤレヤレ…

結局なんだったんだ?
軽く貧血気味だし、足元はヨタヨタしてるし、おまけに前立腺炎の薬は頭がフワッとすると注意書きがあるし・・・
倒れる要素はいっぱいあるということだ。
たまたま今回は廊下で倒れたので、物音が大きかったが、
これが部屋の中で、布団につまずいたのなら、誰も気づかなかっただろう。
そういえば、以前、朝起きたジジの顔にぶつけたような傷があった事もあった。
何がおきても、不思議じゃないのが、現実なのだった。

2005年10月20日

時給いくら?

今日は「魔の木曜日」ジジのデイサービスがない日だ。
午前中、マッサージに行って来るから、ジジ見ててね~とババはお出かけ。
うーむ、買い物に行こうと思ってたんだけど・・・しょうがない。
ジジを連れて出掛けることにする。

「出かけるよ~。靴下はいて~ジャケット着て~」いそいそと車に乗り込むジジ。
近くの西友は石神井川の川沿いにある。駐車場に車を止め、買い物の前に、
護岸改修工事が終わった遊歩道を散歩する。
背中に温かい日差し。よちよち歩きの幼児。
手すりから川を覗くと体長60cmは超える大きな鯉が沢山泳いでいる。
オレンジ色・白・黒・錦鯉もいる。
「大きいね~。いち・に・さん・し・・・」と数を数え始めるジジ。
たまには、こんな散歩に連れ出すのもいいなぁ~

橋を渡って向こう側に、夫婦と思しき二人連れ。
男性が声をかけてきた「お姉さんも、散歩の付き添い?」
「ええ、そうなんです」
「ねえ、時給どれくらい?」
「ええ????あの…これ、うちのおじいさんです」
「そうかぁ・・・家の孫も、散歩に付き合ってくれないかなぁ・・・・」

どうやら、奥さんが痴呆のようだ。生気のない、うつろな目。
まだそんなに高齢じゃない。たぶん、60代だろう…
穏やかな日差しの中を歩く人々には、いろんな人生があるんだなぁ。

2005年10月16日

開かないよ~!

夕食後。いつものごとく繰り返されるトイレ行脚の後
ジジの部屋からなにやら物音

…ドンドンドン…何かを叩くような音
……???何か呼んでる?叫んでる?…

ドアを開けると、
「開かないよ~!出られないよ~!」と叩いているのは押入れのドア。
電気を消しちゃったから、方向がわからなくなっちゃったのね。

「あれ?そっちだったか?」
どうしたの???
「ドアが開かなくて…トイレに行きたいのに…」

と、夕食後、数回目のトイレ行脚です。

あきれてしまいますが・・・
娘いわく。

トイレに行くのを忘れちゃうより良いじゃない!

なるほど、ものは考えようだ。

2005年10月12日

門の合鍵

朝、珍しくトイレを汚したジジ
「汚れてるんだよね。どうしたんだろう?誰かが汚したんだ…」
ジジ、自分のことがわからない~

それにしても、前日からトイレの回数が多かった。もしかしたらまたぼうこう炎?
と心配になり、デイサービスをお休みして病院に行くことにした。
まず、先日の老人健診の結果を聞きに行ったところ、少々貧血傾向だがまあ年相応との事。
次に、5月にぼうこう炎になった時に行った病院へ。
検査の結果、前立腺が少し腫れているが、ぼうこう炎ではなく、今のところ大丈夫らしい。
炎症を抑える薬をもらってきた。
この間、そんなにトイレに行かなかったし・・・熱もなかったしな。
ただ、トイレを汚しただけだったのか???

そんなこんなで、病院を2軒連れて行ったら、もう1時。
半日以上つぶれた~


そうそう、ジジが玄関から外に出てしまうので門の鍵をかけることにした。
多分、ジジは開けられないだろう。(開けないでくれ~!)
だけど、家族分の合鍵が必要だ~!いっこ500円×4こ追加。
余計な出費だ(;>ω<)/

2005年10月10日

どうしたんだろう?

今日はどうしたんだろう?
何回もトイレに行っている。夕食が終わっても、全く寝る気配がない。
お昼だと思ってるんだろうか?やっぱり?
 
説明しても、理解できないから困ってしまう。
わからないのに、お風呂を見に行って、何か安全確認をしようとしているし…
あちこちさわられてもなぁ・・・余計、仕事が増えちゃうし…

こんなときにお風呂に入ると、電気パチパチ消されて、
鍵を閉めて入れば
「たいへんだ!開かないよ!誰か閉じ込められてる!」
ってことになるし~。
ウーム、早く寝てくれないかなぁ・・・

2005年10月 9日

夜なのに…お目覚め?

昨夜、またジジは夜中に起きだした。
それもまあ、家人が夜遅く出たり入ったりしているから仕方がないのだが…
目覚まし時計を手に、
「弱っちゃったな~。時間がわからなくなっちゃったよ。」
と、後ろのつまみをいじっている・・・

・・・わからなくなったのは、時計のせいじゃなくて、ジジの頭のせいなのに
「合っているよ」とダイニングの時計と比べてみせる…
だけど、自分では昼間。あるいは寝過ごしたと思っているのか???
何度も布団に寝かせ、電気を消しても、またごそごそおきてくる。
あげくの果てに、雨戸を開けた!!

そこでババ!怒りの登場!
〔なぜか怒ってジジのところに飛んでくるときは、足が速い??)
ジジは、ババに怒られて、再度布団の中に押し込まれる。
ヤレヤレ・・・やっと寝たか??

皆さん、お疲れ様。

2005年10月 8日

留守番?

今日も、ババが接骨院に出かけた。
「でかけるなら、カギを2つかけて行ってね」というので、掛けていたのだが・・・

いざ出かけようとしたら、部屋にいるとばかり思っていたジジが道路で
ぬれ落ち葉を拾っている!ガーン!!なんで外にでてるの?鍵なんて意味ないわ。
でも、怒ったり、怒鳴ってみても仕方がない。
ジジの様子を見ながら、速やかに落ち葉を回収しジジを家の中に入れる。

しかし参ったなぁ…
ジジって、本当にネコみたいで、歩くときや立ち居振る舞いに音がしないのよ。
危ないよね

2005年10月 6日

図書館で絵本

朝から、美容院に行こうと思っていたら
ババが出かけるので、ジジの見張りを頼まれてしまった。

ウーム、まさか美容院には連れて行けないしなぁ~
と、考えた末に「図書館」に行くことにした。予約していた本もとってこなくちゃ。
いつもは、すぐ帰ってくるのだが、ジジの散歩もかねて、少し離れた駐車場から
ゆっくり歩いていく。
seruko.jpg児童書コーナーのテーブルで、適当に見繕った絵本を渡すと、思いのほか気に入ったようで、ページをめくっている。
その間に、私は料理本のコーナーから数冊とり、ジジから少し離れた席でしかも、ジジの視界に入りやすい場所に座り、本を読んでいた。
ジジは一冊の絵本で20分くらいはじっくり見ていたようだ。ストーリーはわからなくても、やせこけた犬や描かれている細かい描写はわかる。タイトルも読めたようだし・・・

という訳で、一冊借りてきました。
今日のお散歩終わり。