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2005年6月アーカイブ

著者:荻原浩
出版:光文社
初版:2004.10.25.
紹介:広告代理店の部長、50歳。
人の名前がでない・会議の日を忘れ・道に迷う。若年性アルツハイマー病と診断され、必死になってメモを取り、手帳に書き込む。
妻は、病気にいいと聞く食べ物を料理し、藁にもすがる思いであらゆる手立てを講じる。自分ではまわりに知られないようにと、気をつけていたはずなのに…。病気のために閑職へ配置転換される。
娘の結婚式までは、何とか…という思い。
アルツハイマー型老人性痴呆の親を看取った記憶がよみがえる。自分が人でなくなっていく恐怖。
コメント:身につまされる。半日で、一気に読み上げてしまったが、実際の病気の進行は、数年にわたってじわじわとその身と心を蝕み続けるのだ。
自分が自分でなくなっていく不安。心配の余り、いろいろなことを何度も確認せずにはいられない。若年性であるとすれば、その恐怖は計り知れない。
いまの私にとっては、何度も読み返したくなる一冊。

著者:角田光代
出版:文藝春秋
初版:2004.11.10.
紹介:「もしも、今の自分が、もっと違う自分だったら…」
スタイルがよかったら?美人だったら?明るくて、すぐに人の中に溶け込めたら?
こんな自分を捨てて、新しく人生を歩きたい。
 そんな思いは、多くの人の心の中にあるのだろうか?
自分の生活を変えるために、働くことを決め、面接を受けた。目の前に現れた女社長は輝いて見えた。
コメント:女性なら、一度は感じたことがあるかもしれない。
あのドロドロとした仲間意識。どこに属したらいいのか?その中で、うまく卒なく生きてゆくことの「ウソくささ」。
自己嫌悪。現実の呪縛から逃れるために模索する。
 ウーム、その気持ちはわからなくもない。が、もっと自分に自信を持って、自分を好きになりたいなぁ。

著者:市川拓司
出版:小学館
初版:2004.11.01.
紹介:花梨・祐司そしてぼく
人と関わることが苦手で、ひとりでいることが好きだった僕。13歳の春、僕らは出会った。ゴミの山が僕らの隠れ家だった。三人と一匹トラッシュといる時間はかけがえのない大切な時間だった。しかし、その時間は永遠に続くことはなかった。
 大人になった僕の前に現れたモデル鈴音。アクアプランツの店・水の森「トラッシュ」に不似合いなアルバイト店員夏目。それぞれが、自分の大切なものを抱えて集まる。
 途切れたはずの思い出が再びつながろうとしている時、再び別れが…。夢の底にあるもうひとつの世界で会うのは誰なのか…。
コメント:予約待ちすること5ヶ月余り。なんで、この本を予約したのかさえ忘れていた一冊。
裏表紙をめくって納得「いま、会いに行きます」の作者が書いた本だった。ちなみに「いま、会いにゆきます」は未だに予約待ち。

著者:桐野夏生
出版:文藝春秋
初版:2005.01.30.
紹介:桐野夏生氏デビュー12年目にして初のエッセイ集。
Ⅰショートコラム Ⅱ日記(直木賞受賞前後 他) Ⅲエッセイ
Ⅳ書評・映画評 Ⅴショートストーリー Ⅵ白蛇教異端審問
コメント:軽い気持ちで「エッセイ集ね~」などと読み始めると間違いかもしれない。
プロの作家として、言葉・作品との取り組み姿勢がひしひしと伝わってくる。
主婦の片手間に小説を書いているとは思っていなかったが、本のほとんどを
図書館で借りてくる私としては、印税問題など・・・ちょっと心苦しい点もある。
物書きにとっての作品は、作家の身を削って書かれ生み出されてくるものなのだと改めて感じた。
このエッセイ集は興味深く読んだが、中でもⅣ書評・映画評心に留まりました。

著者:貴志祐介
出版:角川書店
初版:2004.04.20.
紹介:介護会社の社長が昼寝の最中に殺された。何重もの防犯システム・密室となった社長室の犯人は?動機は?
被疑者の弁護人と防犯グッズ会社の社長が組んで、被疑者の無実を証明しようとする。考えられるあらゆる限りの方法を試してみるが…。

 会社や役員をめぐる様々な人間模様。単なる殺人事件か?巧妙な手口、疑わしいものがあちこちに隠されている。真の殺人者の動機と手段は?
コメント:しばらく見かけないと思ったら「青の炎」から4年以上たっていたらしい。
子どもにとって、自分が当たり前のように思っていた生活がある日突然奪い去られ、自身の身も危険にさらされるとした 轣Hどうやっていきたらいいのか?

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