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2004年2月アーカイブ

著者:森博嗣
出版:集英社
初版:2001.06.01.
紹介:戸棚の中からでてきた忘れられたラーメン。口にした人間は、思いも寄らない身体の変化にとまどう。今までの自分はどうなるのか?これからの自分は?
男であることと女であること、その差はなんだろう?私達が絶対と信じている性別がいとも簡単に変化してしまったら・・・

コメント:今までの森作品から受けるイメージとはちょっと雰囲気が変わっている。
主語が省かれた一人称で書かれているので、毎度のことながら、状況判断が困難になり迷ってしまうのだ(-_-)

著者:森博嗣
出版:講談社
初版:2002.01.10.
紹介:秘宝“エンジェル・マヌーバ”が眠る“メビウスの帯”構造の捩れ屋敷。密室状態の建物の内部で死体が発見され、秘宝も消えてしまった。さらに、完璧な密室に第二の死体が!招待客は保呂草潤平、そして西之園萌絵。探偵は前代未聞の手法によって犯人を言い当てる。(裏表紙より引用)

コメント:保呂草と西之園萌絵との対決!?メビウスのトリックに騙されまいと、真剣に読んでいたのだが・・・あらら・・それよりも、ログハウスのトリックには驚き!
とびとびに読んでしまったが、ますます黒猫の三角が楽しみになってきた。

著者:森博嗣
出版:講談社
初版:2000.01.05.
紹介:薔薇屋敷とも、月夜邸とも呼ばれている豪邸には奇妙な噂が流れていた。狼男が住んでいるというのだ。邸内のオーディオルームで血まみれの死体が発見される。衆人環視で密室状況の室内は、何故か床が水に濡れ、ガラスの破片が散らばっていた。瀬在丸紅子が指摘する意外なる真相とは!?(裏表紙より引用)

コメント:Vシリーズの3作目。だが、私は初めて読んだので、なかなかユニークなキャラクターに興味津々。ぜひ、黒猫の三角から読んでみなくては。
建物にまつわるトリックは、今回も思いがけない結末だが、水槽の謎は伏線が張ってあって、なるほどと納得。ここにでてくる「保呂草」という人は、キーマンなのかな?

著者:加納朋子
出版:講談社
初版:2003.07.07.
紹介:私とそっくり同じ顔をした人形が、じっと私を見つめている。
その人形は官能的な肌と壊れた心を持っていた。
天才的な人形作家、人形を溺愛する青年、人形になりきろうとする女優、そしてパトロン。人形にひかれた人びとが織りなす情念のアラベスク。(帯より引用)
コメント:人形・・・ある時は飾られ、愛され、また暗闇に押し込まれ、壊れたり捨てられたり。
自分の存在を人形のように感じたり、逆に人形のように振る舞うことで自分自身が傷付くことがないように身を守っていたり・・・
私自身はあまり人形に格別の思いを持ったことがないので、客観的に読んでいたのだが、なんとなく「まゆらドール」には不気味な感じを受け、作品全体にも先行きが闇の中にあるようで明るい未来を感じられなかった。だけど・・・さすが加納朋子。ラストは無理なく希望を感じさせてくれてちょっと嬉しい。

著者:森博嗣
出版:集英社新書
初版:2001.04.22.
紹介:ミステリィ作家であり、某国立大学工学部助教授である著者は、学生に質問をさせることで出席をとり、その質問に自身が答えたプリントを配布するという授業を、何年も続けている。理解度を評価するとともに、自主性や創造性などを高めるためである。科学、雑学、人生相談など、学生の質問内容はヴァラエティ豊かだ。本書は、数万にのぼるそのQ&Aから、ユニークな物・印象深い物を独断的に選び、その面白らの一端を紹介していく(表紙扉より引用)

コメント:小説は何冊か読んだことがある。工学部の助教授だと言うことも知っていた。
だけど私にとってこの新書の一番の魅力は、著者による前書きの部分とくにp7~23だった。「人に物を教えるためにはまず自分自身が勉強しなければならない。」「人に物を教えたい人ほど、教育者には向いていないのではないか?」「勉強とは、問題に答えることではなく、何を問うか?である」「教育とは躾ではなく、受け手がどれだけ欲しているかをみきわめ必要な情報や物を与えることだ。」つまり教育を欲していない者、やる気のない者に教師の与えられるものはないということらしい。
うーむ、これはまさに真理だ。
さて本編はというと、それはまた面白い。質問とそれに対する森先生の解答がなかなか興味深く読むことができる。
普段、私が借りてくる本に特に興味を示さない子どもたちが、気がつくと手を伸ばして読みふけっている姿はまた楽しい。

著者:加納朋子
出版:創元推理文庫
初版:2000.02.25.
紹介:もっと気楽に考えればいいじゃないか。手紙で近況報告するくらいの気持ちでね───という言葉に後押しされ、物語を書き始めた駒子。妙な振る舞いをする《茜さん》のこと、噂の幽霊を実地検証した顛末、受付嬢に売り子に奮闘した学園祭、クリスマス・イブの迷える子羊……身近な出来事を掬いあげていく駒子の許へ届いた便りには、感想と共に、物語が投げかける「?」への明快な答えが!(裏表紙より引用)

コメント:「ななつのこ」の続編。ずいぶん以前に「ななつのこ」を読んで、加納朋子さんがお気に入りになり、他の作品もいくつか読むようになったのに、何故か「魔法飛行」だけが取り残されていて、今さらながらにビックリしながら読みました。久しぶりに「ななつのこ」も再読し、続けて読んだこの初期の作品は、なんだかホッとする。それにまあビルの屋上の小屋に住んでいる「瀬尾さん」なんて言うのもなかなか魅力的な存在だわ。

著者:宮部みゆき
出版:角川文庫
初版:2002.05.25.
紹介:母さんと父さんは今年で結婚15年目、僕は中学一年生でサッカー部員。そんなごく普通の平和な我が家に、ある日突然、暗雲がたちこめた。“放浪の相場師”と呼ばれた人物が母さんに5億円もの財産を遺贈したのだ。お隣さんや同級生は態度が変わり、見ず知らずのおかしな人たちからは脅迫電話があり、おまけに母さんの過去を疑う父さんは家出をし・・・。相場師は何故うちの母さんに大金を残したのか?
壊れかけた家族の絆を取り戻すため、僕は親友で将棋部のエースの島崎と真相究明の調査に乗り出した!(裏表紙より引用)

コメント:ある日突然5億円の遺産相続が舞い込んだら!?
まあ、そんなことはお話のなかでしかあり得ないわけだし・・・
しかしこの騒動の結果、手元に残ったのが利息だけだなんて・・このご時世いくらにもならないよなぁ。あ!そういう次元の話じゃなかったんだっけ(^-^;

著者:夢枕獏
出版:文春文庫
初版:2000.11.10.
紹介:丑の刻、貴船神社に夜毎現れる白装束の女が鬼となって、自分を捨てた男を取り殺そうとする。そんな男の窮地を救うため、安倍晴明と源博雅が目にしたものは?女の悲しい性を描いた「鉄輪」他、全7篇。百鬼夜行の平安時代。魍魎立ち居立ち向かう若き晴明と博雅の胸すく活躍、魅惑の伝奇ロマンシリーズ第三弾。(裏表紙より引用)

コメント:迷神:仲のよかった夫婦、たとえ死んでももう一度会いたいと思うあまり、死者を呼び寄せてしまうと・・
ものや思うと・・・:内裏歌合の最終戦で戦った2首、敗れた「恋すてふ・・」の壬生忠見が、死んで鬼となったその背景にあるものは・・・
血吸い女房:日照り続きの夏。雨乞いのために経を投げ込んだり女房を池に飛び込ませたり・・・。果たして、陰陽師は雨を降らせることができるのか?
なかなか面白い話が並ぶ。晴明と博雅のかけあいが魅力的だ。

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