陰陽師 付喪神ノ巻

著者:夢枕獏
出版:文春文庫
初版:2000.11.10.
紹介:丑の刻、貴船神社に夜毎現れる白装束の女が鬼となって、自分を捨てた男を取り殺そうとする。そんな男の窮地を救うため、安倍晴明と源博雅が目にしたものは?女の悲しい性を描いた「鉄輪」他、全7篇。百鬼夜行の平安時代。魍魎立ち居立ち向かう若き晴明と博雅の胸すく活躍、魅惑の伝奇ロマンシリーズ第三弾。(裏表紙より引用)
コメント:迷神:仲のよかった夫婦、たとえ死んでももう一度会いたいと思うあまり、死者を呼び寄せてしまうと・・
ものや思うと・・・:内裏歌合の最終戦で戦った2首、敗れた「恋すてふ・・」の壬生忠見が、死んで鬼となったその背景にあるものは・・・
血吸い女房:日照り続きの夏。雨乞いのために経を投げ込んだり女房を池に飛び込ませたり・・・。果たして、陰陽師は雨を降らせることができるのか?
なかなか面白い話が並ぶ。晴明と博雅のかけあいが魅力的だ。


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