臨機応答・変問自在

著者:森博嗣
出版:集英社新書
初版:2001.04.22.
紹介:ミステリィ作家であり、某国立大学工学部助教授である著者は、学生に質問をさせることで出席をとり、その質問に自身が答えたプリントを配布するという授業を、何年も続けている。理解度を評価するとともに、自主性や創造性などを高めるためである。科学、雑学、人生相談など、学生の質問内容はヴァラエティ豊かだ。本書は、数万にのぼるそのQ&Aから、ユニークな物・印象深い物を独断的に選び、その面白らの一端を紹介していく(表紙扉より引用)
コメント:小説は何冊か読んだことがある。工学部の助教授だと言うことも知っていた。
だけど私にとってこの新書の一番の魅力は、著者による前書きの部分とくにp7~23だった。「人に物を教えるためにはまず自分自身が勉強しなければならない。」「人に物を教えたい人ほど、教育者には向いていないのではないか?」「勉強とは、問題に答えることではなく、何を問うか?である」「教育とは躾ではなく、受け手がどれだけ欲しているかをみきわめ必要な情報や物を与えることだ。」つまり教育を欲していない者、やる気のない者に教師の与えられるものはないということらしい。
うーむ、これはまさに真理だ。
さて本編はというと、それはまた面白い。質問とそれに対する森先生の解答がなかなか興味深く読むことができる。
普段、私が借りてくる本に特に興味を示さない子どもたちが、気がつくと手を伸ばして読みふけっている姿はまた楽しい。


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