蒼龍

著者:山本一力
出版:文藝春秋
初版:2002.04.15.
紹介:「あかね雲」で直木賞受賞前の作品集
「のぼりうなぎ」指物職人だった弥助が呉服大店の手代に招かれた。型にはまった商売に新風を吹き込むことができるのか?
「節分かれ」灘の酒一本で商売を続ける。そのこだわりの理由は?うまい酒を安く売る。
「菜の花かんざし」身内の責任をとって腹を切ろうとする父親と、子どもを守ろうとする母親。
「長い串」大井川の川止めで行われた島田宿での相撲。藩のピンチを救ってくれたのは・・
「蒼龍」借金におわれる貧乏生活。茶碗の絵付けの図案に毎年応募するが、良いところで落ちてしまう。今年こそ!
コメント:時代は、江戸時代に置かれているが、そこには現代の世相や経済が良く映されている。
表題となった「蒼龍」は筆者の文学賞を心待ちにしている立場が重ねて描かれていて、思わず笑ってしまった。


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