あの日にドライブ

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著者:荻原浩
出版:光文社
初版:2005.10.25.
上司ににらまれて退職した元銀行マン。つなぎの仕事ではじめたタクシードライバー。しかし、思うようにノルマはこなせない。
もしも、あの時…人生の別の選択をしていたら、自分の過去に執着して妄想を繰り返す。果して、人生をやり直すことができるのか?
仕事をやめたい。こんなはずじゃなかった。サラリーマンの悲哀が切実に伝わってくる。家族を顧みる事もしないで、過去を引きずっている姿は、この先どうなるんだろうとかなり暗い気持ちで読みすすめたのだが…
自分の不運だけを嘆いていた主人公が回りに目を向けたとき、今まで見えてないものが見えてくる。壊れかけた家族にも、修復の兆しが感じられてちょっと安心した。
この本は「明日の記憶」の作家さんの作品です。職場で上司が貸してくれたのですが、なかなか面白かったです。


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