湯~遊ばす

8月29日(金)
朝は曇り空。
さほど暑くもないので、駅まで急な坂道を登る。もっと年をとったら、絶対に歩けない。
義父母がいつもバスやタクシーを利用していた理由がわかる。
今日は湯~遊バス(800円)という熱海の観光スポットを周遊するバスで
乗り降り自由というものに乗ってみる。
このチケットを見せると、あちこち入館料が割引になる。お目当てのMOA美術館も200円割引だったが、近くのバスの営業所では更に100円安い1300円の前売り券をゲット!
シルバーボランティアさんの楽しいお話も聞けて、なかなか楽しい。
気に入ったスポットで下車して、30分ほど散策し、次のバスに乗るというシステムだ。
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「お宮の松」「サンビーチ」は車窓からスルーして、「錦ヶ浦」「熱海城」「起雲閣」とドライブ気分。
「起雲閣」 は、和洋折衷のレトロな別荘。建物や建築様式など、ボランティアの説明もあり興味深い。
   時を越え 白鷺の舞い降りし 起雲閣
                かの文豪も ともに語らう           ふくろう
ガイドさんのお勧めのお店でランチ。
午後のバス。今度は「おじーちゃん」のガイドさんで今ひとつ活舌が悪い。
「熱海の梅園」は季節外れで見るものもないので、「来宮神社」で下車。
参拝したのち、次のバスに乗り換える。
次のガイドさんはまあ、なかなか良かったです。
バスはいったん熱海駅に戻り、MOA美術館のあるルートへ向かう。バスに乗って気が付いたのだけれど、熱海の町は狭く、山が海に迫っているのね。道路はどこも急坂です。
当初の目的地はMOA美術館でしたが、ゆっくりと見学したいので、翌日に持ち越す。
ガイドさんに見所を聞くと「伊豆山神社」と「走り湯」ということなので、「伊豆山神社」にて下車。
バス停から170段の階段を登る。・・・・ここも、年をとったら多分来れない。神社としてはかなり格上らしいが、ちょっと寂しい。境内から海が見えるし、眺めはすばらしい。
ここは一番下の「走り湯」から800段の参道が続いているというのだが・・・登るのはもちろん、降りるのもかなり厳しそうだ。無謀な考えは捨て、おとなしく、次のバスを待っていると、若い女性が3人登ってきた。かなり息が上がっている。神社まであと一息!
次のバスは、一番最初のガイドさん「おかえりなさ~い」と迎えてくれる。
本日最終のバス。急な坂道をつづら折に降りる。最終の時間調整のために「走り湯」でガイドさんも降りて案内してくれるという。
「走り湯」は小さな洞窟?開口部から湯気と熱気が噴出してくる。
「メガネが曇るからはずしてください」案内されて、中に進むと、奥に湯だまり。内部はまるでミストサウナ状態。足元はほとんど見えない。
昔は、ここの温泉で結核の治療なども行われていたという。花粉症の人も調子がよくなると聞いた。
ガイドさんなしでは、こんな奥までいかなかかっただろう。ラッキー!
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近くのホテルの敷地に「南葵文庫」 という昔の図書館があり、現在はレストランとして営業しているというので、そちらに足を伸ばしてみる。
門を入り、建物の外観を見ていると、黒服のギャルソンがドアを開け中に案内してくれる。
テラスを抜け、庭の向うに真鶴半島が見える。古い落ち着いた建物と調度。ここは時間がゆったりと流れているようだ。
「今度ゆっくり来ますね」と礼をいい、後にする。
バスにもどると「あそこはまず、中に入れてもらえないんですよ、ラッキーですね」とガイドさん。
人を見ているのか?団体じゃないからかな?(ちなみにここのランチは¥7507~)
バスに戻り、再び湯~遊路線を半周。
ローズハーブガーデンで、一般のバス路線に乗り換える。
バスを待つ間、路肩から断崖絶壁の海と初島が手に取るように見える。思わぬ贈り物だ。
雨にも降られず、さりとて暑くもなく、いい一日でした。
夜のんびりしていると、日本中あちこちで豪雨のニュース。
と、おもうまに、こちらも激しい稲光と、土砂降りの雨となりました。


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