世界地図の下書き

20141229朝井リョウの「世界地図の下書き」を読みました。

今までの、どちらかというと作家の同世代のお話と違って、児童養護施設で生活する子供たちの心を書いたお話です。

様々な事情があって、施設で暮らすことになった子供たちが、様々な困難や差別の中で成長をしていく。けれど、子供の力ではどうすることもできない問題が立ちはだかる。心をつないだ仲間たちも、時を経て別れの時が来る。けれど、この先にも、同じように心をつなぐことができる人がきっとできるはずなんだ…。

と希望を持ったラストです。そうあってほしい、でも、様々な困難を抱えたこ子供たちが、まっすぐ生きていくことの難しさを、やはり感じてしまいました。子供は環境を選ぶことはできない・・・。辛いな。


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