著者:小野不由美
出版:新潮社
初版:1998.09.30.
紹介:ある樅の林に囲まれた小さな村で次々と人が死んでゆく。原因は不明、新しい疫病か?町とは孤立した村。人々が結束した共同体。村は「死」によって包囲されている。
突然の転居、死の直前の退職。それは、人々の死とどんな関係があるのか?
他者に存在を認められること。「人々に求められる存在になること」と、「自分自身の本当の姿でいきるようとすること」この二つの間で常に揺れ動いている。彼が生きてゆく場所はどこにあるのか?
コメント:上下合わせて、厚さ8cm。一瞬読むのを躊躇するほどの存在感!!
しかし読み始めてからは、徐々にその世界に引き込まれていきました。読後感は人も屍鬼も悲しい。読み物としてはとても面白かったです。