蔵 上・下

著者:宮尾登美子
出版:毎日新聞社
初版:1993.09.20.
紹介:新潟の蔵元の家に生まれた一人娘”烈”は美しく利発な娘だった。しかし成長するに連れて彼女の視力は落ちていった。列を残していった体の弱い母。烈を助ける叔母と後妻”せき”。
跡取りの弟が事故でなくなり、気力を失った蔵元・意蔵は酒蔵をしめることを決心する。活気のなくなった家で、烈はとうとう光を失ってしまう。家の将来、自分の将来、烈は酒蔵を継ぐことを決心する。
コメント:裕福な家に生まれた烈だったが、次々と不幸に見舞われる。しかしどこか幸せな人々に守られて、すくすくと育っていく。不幸な話なのに心底いじわるな人がいないのが救いです。NHKの朝の連続ドラマを最初から最後まで一気に見てしまったような気分でした。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です