むかし・あけぼの 上下

著者:田辺聖子
出版:角川文庫
初版:1986.06.25.
紹介:美しいばかりでなく朗らかで怜悧、しかも文学的才能もゆたか、という類まれな女主人・定子中宮に仕えての宮中ぐらしは、今まで家にひきこもり、乾き喘いでいた清少納言の心を一気に潤して余りあった。男も女も、粋も無粋も、典雅も俗悪も、そこにはすべてのものがあった。
「心ときめきするもの」など、小さな身のまわりの品、事象をとらえて書きつけた「枕草子」。そこには、共に過ごし、話に興じた、細やかな情趣を解してくれた中宮への憧憬と敬慕、中宮を取り巻く華やかな後宮の色と匂いと笑い声を、千年の後まで伝えたいと願う清少納言の夢が息づいている───。
平安の才女・清少納言のつづった随想を、千年を経て、今清少納言・田辺聖子が物語る、愛の大長編小説。(表紙扉より引用)
コメント:これは「枕草子」の現代口語訳ではない。小説です。
作者の清少納言を主人公に、その時代の背景・後宮・貴族文化のひとこまを垣間見ることが出来てとても面白い。清少納言がどんな感性の持ち主だったのか?周囲の人々からどのように思われていたのか?そしてもちろん、彼女が一番大切にしていたものは何だったのか・・・・
実は、途中で清少納言の性格が鼻について来ちゃったんですね。何故かと考えてみたら、私が嫌だなと思っている性格が、実は私自身の中に似たような部分を感じたかもしれませんね。でも、なかなかこの小説の中の清少納言のように自分の思い通りに生き抜くことが出きる人はいないし、そういうことが出来たとすれば、何とも幸せな人だなあと感じてしまいました。気になっていた本がやっと読めて、すっきりしました。


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