希望の国のエクソダス

著者:村上龍
出版:文藝春秋
初版:2000.10.20.
紹介:「2002年秋、80万人の中学生が学校を捨てた!」
経済の大停滞が続く日本で彼らはネットビジネスを開始、円圏を巡るアジア通貨危機では、情報戦略を駆使して意外な結末をもたらす。その後、全世界の注目の中で、彼らのエクソダス(脱出)が始まった───
現代について考えるとき、もっとも暗澹とした気持ちになるのが教育とメディアの現状です。コミュニケーション・信頼が基盤になる教育とメディアが機能不全を起こしている現実をどうとらえるのか?金融・経済・教育・ネットコミュニケーションに関する約3年に及ぶ取材が全てこの作品に生かされています。現代を巡る絶望と希望を書き尽くす、と言う動機でこの小説を書き続けました。その成否は読者の判断に委ねようと思いますが、この物語を書き終えたときの言いようのない充実感と不安感は、24年間小説を書き続けてきて初めて味わうものでした。村上龍(帯より引用)
コメント:多分、読みが浅いのだろう。経済・社会情勢の部分を読み流してしまったため、というかその部分が何となく惹かれなかったので、途中中だるみしてしまった。
中学生がネットビジネスを始め、さらに日本から経済的に「独立」して行く様は、本当に近未来的にありそうだと、不安な気分にもなる。しかし、恐るべき中学生。


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