不自由な心

著者:白石一文
出版:角川書店
初版:2001.01.30.
紹介:野島と付き合っている恵理が、こんど昔の男と結婚するという。事の真偽は?不倫の上に、移動の辞令。単身赴任を選択した妻。野島が選択する未来は?(天気雨)
膵臓ガンの義父を看病する妻。しかし彼女は若い頃付き合っていた男のもとへ行ってしまう。そう、考えてみれば、彼女を一時預かっていただけなのだ。(卵の夢)
福岡出張、昔付き合っていた女と会った、帰りの飛行機に搭乗する瞬間彼の脳裏に走った不安は・・・死ぬ間際に思うのは・・・(夢の空)
癌の宣告を受けた。そのときを待っていたような気がする。仕事を整理し、半年間の残された時間を自分のために費やすことにした。彼がたどった足取り、追憶。残された家族の姿は。(水の年輪)
妹の亭主が不倫をして、別れるという。愛した記憶の化石、すでに失われたものを清算して、次の生活を始めることは悪いことなのか。自分の中でも、答えが見えない。(不自由な心)
コメント:どれもこれも、「不倫」の話なのだ。形骸化してしまった、愛のかけらもない家族。それでも続けられる結婚生活とは?家族ではなく、不倫に逃げ込む、不倫の中で生きる男の姿は、身勝手なのか、それとも、形骸化した家庭生活を続ける方が、偽善なのか。
同世代の妻の立場からすると、どうもすんなり納得のいくお話ではないのでした。


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