あなたには帰る家がある

著者:山本文緒
出版:集英社文庫
初版:1998.01.25.
紹介:夫は花など興味ないが、秀明は「紫陽花の花が咲きはじめましたね」と言ってくれた。
平凡な家庭の主婦・綾子が恋をしたのは、そんな理由からだったかもしれない。そして秀明が恋に落ちたのも、仕事を持つ妻にはない、夕餉の支度をする幸福そうな綾子の姿を見たからなのかもしれない。妻の恋、夫の恋をきっかけに浮き彫りにされるそれぞれの家庭の事情───。「結婚」の意味を問う、恋愛長編小説。(裏表紙より引用)
コメント:読みながら、以前読んだかもしれないと・・・似たような設定の話だったかしら?
まあ、ありがちな設定ではあるものね。二組の夫婦の誰をとっても、そんな気持ちになるのもわかるなぁ・・と思いつつ。でもそこまで思い切ったことはできないのでは?と、やはりお話の世界なのだと納得する。
しかし、昨今の若いお母さんは、真弓のように家でごはんの支度と子供の世話をすることに耐えられなくなっている人が増えているような気もする。どういう家族形態がいいとは一概にいえないけれどね。みんな悩んでいるのだろうな。


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