睡蓮の長いまどろみ(上下)

著者:宮本輝
出版:文藝春秋
初版:2000.10.20.
紹介:〈幼くして母に捨てたれた〉自分の存在を否定されたような気持ちを引きずって生きてきた。何故、母は子どもを置いて去っていったのか?母を追い求めながら、自分の居場所・存在を探し続ける42歳。
「持って生まれたもの」「宿命」それはかえられるのか?赤ん坊の頃の母親との肌と肌の触れ合い、それを体験しなかった人は、人間としての何かが欠落しているのではないか・・・・?という思いがめぐる。
コメント:大人になっても幼い頃のことはいつまでも心から消えない。その「呪縛」を取り除かないと、なかなか前には進めない物なのかも知れない。「宿命」という物があるにせよ、押しつぶされることなく、自らの力で自分の人生を選ぶ、そういう強さをもてたらいいのだけど・・・
宮本輝氏の作品は、ある程度の年齢に達すると、いろんなことが身にしみて感じられます。ということは、私もそういう年齢になってきたということかな。


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