著者:夢枕獏
出版:文藝春秋
初版:2003.04.15.
紹介:「二百六十二匹の黄金虫」法華経の中の二文字をどうしても覚えられない理由は?経文を唱えているとどこからともなく飛び出してくる黄金虫の正体は?
「鬼小槌」高熱と体のあちこちが痛む病の正体は?
「棗坊主」熊野に出かけぞ僧が帰ってみると、そこには見知らぬ人ばかりだった。
「東国より上る人、鬼にあうこと」晴明の家に鬼に追われたものが逃げ込んできた
「覚」心に思うことが皆さとられてしまうと・・・
「針魔童子」晴明が頼まれた捜し物とは?
コメント:この巻は、源博雅と晴明の会話が一番の魅力だ。博雅の感じる自然の理、それを明らかにする晴明の「呪」。これは、読み手の私の心にもまっすぐに入ってくる言葉だ。陰陽師シリーズの魅力はきっとこれなんだな。