鎖 下

著者:乃南アサ
出版:新潮文庫
初版:2003.12.01
紹介:貴子が目を覚ますと、廃屋に監禁され、鎖で手足を縛られていた。一方、行方不明の貴子を救出するため特殊班が編成され、かつて彼女と組んだ滝沢刑事も加わる。やがて犯人らの巧妙な現金奪取計画があきらかになり、貴子も犯人の中の女性を説得し、懸命に本部との連絡を試みる。が、特殊班はなかなか潜伏先に辿り着けない。ついに貴子の気力・体力も限界に─。傑作『凍える牙』の続編!
コメント:先の見えない事件。手がかりを一つ一つ当たっていく・・・予想もしないところで、犯人のてに落ちる女性刑事音道。囚われの身になって初めて受ける暴力。刑事として頭で考えていたことと。極限状態に置かれた精神の歪みの間で、迷い押しつぶされそうになる。
刑事としてではなく、一人の人間・女としての自分に直面する貴子が痛々しい。けれど、強い刑事としての音道も、一人の女としての貴子もとても魅力的だ。


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