ドグラ・マグラ

著者:夢野久作
出版:角川文庫
初版:1976.10.10.
紹介:「ドグラ・マグラ」は、昭和10年1月、1500枚の書き下ろし作品として、松柏館書店から自費出版された。
〈日本一幻魔怪奇の本格探偵小説〉〈日本探偵小説界の最高峰〉〈幻怪、妖麗、グロテスク、エロティシズムの極〉と歌った
宣伝文句は読書界の大きな話題を呼んだが、常人の頭では考えられぬ、余りに奇抜な内容のため、毀誉褒貶が相半ばし
今日にいたるも変わらない。
〈これを書くために生きてきた〉と著者みずから語り、10年余年の歳月をかけた推敲によって完成された内容は
、狂人の書いた推理小説という、異常な状況設定の中に、著者の思想、知識を集大成する。
これを読む者は、一度は精神に異常をきたすと伝えられる、一大奇書。
(表紙扉より引用)
コメント:精神科病棟で目覚めた自分は何者であるのか?
失われた記憶を取り戻す手がかりは、ある殺人事件に関する膨大な資料だった。
読んでいくうちに、いま自分が読んでいるものが一体なんだったのか?
それすら混沌として分からなくなってしまう。壮大な計画の下に仕組まれた研究なのか?
誰が正常で、誰が狂人で、実際のところ誰が犯人で…
よくもまあ、10年もかけてこんなものを書き上げたものだ。
「読んだぞ!」という満足感だけは確かにある。


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