赤い長靴

nagagutu .jpgこの本を手に取ったら、表紙に注目したい。不思議な四足の動物がサーカスの舞台を取り巻くように円を描いている。そして中央に頭で逆立ちし綱渡りをする四足動物。
そして、裏表紙には綱から落ちて、ひっくり返った四足動物と、そばで覗き込む一頭。
挿絵は井上信太氏で、この動物は羊らしい。「羊飼いプロジェクト」 というHPに紹介されている。
さて、この本との関わりはどう考えたらいいのだろう?
子供のいない夫婦。日和子は夫との気持ちのすれ違いが多く会話も成り立たず、かといって話し合うわけでもなく、非難するわけでもなく、くすくすと笑ってすませてしまう。そばにいるときよりも、そこにいない夫が好きで、そばにいれば寂しさを感じているが、それだけ。この日和子の気持ちがよくわかる人はけっこういるんだろうか? お互いに自分の心を閉ざしたままで、それぞれが孤独な世界で暮らしているような…夫婦ってこういうものなの? そういう夫婦の齟齬を描きたかったの?
実は、暮れから読み始めて、5pも読むと疲れてしまい、なかなか読み終わらなかった本です。読み終わっても釈然としない。なので、本を閉じて表紙ばかり眺めていて「羊の綱渡り」ばかりが気になる本だったのでした。


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