3日目
「アンコールワット夜明けの情景」
なるほど。どこにも「日の出」とは書いてない。雨が降っても曇っていても「夜明け」はあるもんね。前日5時にモーニングコールを頼む。ところが…時間になっても、電話がならない・・・どうも、ここのモーニングコールは15分遅れてかかってくるみたいだ。
まあ、目覚まし時計持参だから大丈夫だけどね。
この日は、あいにく薄い雲が広がっている。が、ガイドに引き連れられたツアー客が正面の参道に続々と集まってくる。アンコールワットは正面が西を向いているので、太陽はアンコールの後ろから昇ってくる。晴れていれば、建物がシルエットとなってそれは美しい情景になるだろう。
まあ、雲はあるけど、それなりに夜明けはいいものだわ。
一度ホテルに戻り、朝食をとる。その後アンコールトム遺跡を見学。
ここの南大門はガイドブックにも良く出ているのだが、この門の間を、マイクロバスが幅ギリギリで通り抜ける。日本じゃありえない・・・?
象のテラスは、周囲が文字通り象のレリーフで飾られている。このテラスの上で王様が「闘象」をみたのだという。ちなみに、観光用の象がこのあたりには歩いている。
アンコールトムは広い遺跡でなかに幾つかの遺跡が点在していた。
昼食はクメール料理。何種類もの料理が並んでいるが、だんだんカンボジア風の香りにも慣れてくる。焼きそば風のものや。野菜炒め、春巻きなどおいしい。想像していたのより、辛くないし、香辛料もきつくないので、おいしくいただける。写真は「アモック」
名物「かぼちゃプリン」どんなものかと思ったら、くりぬいたかぼちゃを容器にして蒸したプリンをくし型にきったものだった。甘くないので、プリンというよりは硬い茶碗蒸しのような・・それにかぼちゃにもあまり味がついていない。体にはいいかもしれない。うちに帰ってきてガイドブックを見たら、アヒルの卵って書いてあった。ほ~。
それとは全く違うけれど、いま現地の人の間ではアヒルの卵をゆでたものがブームだそうだ。それも、有精卵。仮に30日でふ化する。とすると、ちょうど20日目くらいの卵だって・・・ちょっとそれは食べたくないなぁ。
午後はいよいよ「アンコールワット」へ
予定では、ホテルで一休みしてから行くのだが、ちょうど3時頃は西日がアンコールワットの正面を照らすので、きれいな写真が取れる。そのため、人出も多いので、気に入った写真もなかなか取れなくなってしまうらしい。
という訳で、お昼休みは後回しにして、いざアンコールワットへ。
これが、イメージしていたのより、かなり大きい。ガイドさんお勧めの写真ポイントであちこち撮影。回廊を見学しながら、階段で上のほうに上って行くと、
見上げるような急な階段が続いている。しかも、中央は角が丸くなっている、
足もとには「危険。登る人は自分でリスクを負うこと」みたいな注意書き。
だけど、ここまできたら、登らなくちゃ~。と登り始めたのはいいが、最後の5段くらいが手がかりがなく、かなり恐かった。その上、登ったら最後、下を覗き込むことができなかった。
最上階から下を眺めると、長い参道がまっすぐに伸びている。ところどころに、オレンジ色の僧衣をまとった若い僧が座っているのは、それだけで絵になる風景だ。
塔の四方に幾つかある階段。果敢にもそこを下ろうとするおじいさんもいる。地元の人よね。もちろん私は、中に1箇所だけ手すりがついているという下り専用の階段を捜した・・・ところが!その階段を登ってくるおばさんがいる。ずるいぞ~
その手すりも、手すりというよりは、直径2cmほどの針金がついているだけだ。
ここへきて、登ってしまったことをちょっと後悔する。よくみると、足もともちょっと補強してあるみたいなので、後ろ向きなら進めそうだ。手すりがあってよかったわ。
この階段。これから観光地化が進んで、たくさんの人が訪れるようになったら、どんどん石が丸くなってしまうだろうな。近いうちに、中に登れなくなるか、上に別の階段を取り付けるようになるだろう。
塔の中や、回廊は涼しいが、外は暑い。バスにもどると冷やされたミネラルウォーターが用意されていて、生き返った気分です。ちなみに、ミネラルウォーターは晦日午前・午後1本ずつ配られる。そしてホテルにも旅行会社のサービスで用意されているので、一本も自分で買わなくて済んじゃった。
一度ホテルに戻り、夕方まで休憩。
今度は「夕刻の情景見学」ウーム。日没じゃないのね。