きみの友だち

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読んだ日:2006.09.21.
著者:重松清
出版:新潮社
初版:2005.10.20.
紹介:交通事故にあい、松葉杖を使うようになった恵美。きみは「みんな」からはじき出されてしまった。だけど、たったひとりの友だち「由香」を得たんだね。
きみの回りにいる、弟やその友だち。「みんな」の中から少しだけきみに近づいてくれた人たち。探しているのは「もこもこ雲」
このお話は、きみと、きみの回りにいる、そう「友だち?」との小さなエピソードだ。
コメント:「きみ」と「きみの回りにいる友だち」一人一人に、2人称で語りかける。一人一人の話はそれぞれ短編になっているけれど、時間も場所もバラバラな人たちのエピソードが最後にひとつに集まって、「きみときみの友だち」の話が出来上がる。
小学校高学年から中学高校と思春期を過ごしている、それぞれの悩みや生き方は、現実の子供たちの心にも響くものがあるだろう。辛い話・悲しい話・強がってしまう自分・弱い心・どの話も他人事ではなく感じられるのだけど、ラストの一話が幸せを運んでくれるのでステキなお話になりました。


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