ミーナの行進

mi-na.jpg読んだ日:2007.07.08.
著者:小川洋子
出版:中央公論社
初版:2006.04.25.
紹介:1972年、中学1年生になる私が過ごした、芦屋のお屋敷。そこに暮らす、母方の伯母といとこのミーナ、伯父とその母のローザおばあさん。私はあの1年を忘れない。
朋子の懐かしい思い出を語るこの一冊。ちょっと現実離れした芦屋のお嬢様と過ごした思春期の1年。私との共通点はないけれど、ちょうど同じような年頃を生きてきたという意味では懐かしい。川端康成の自殺のニュースに心震わせ、ミュンヘン五輪で金メダルを目指す日本男子バレーボールチームに夢中になったり、ジャコビニ流星雨を眺めたり・・・。そうそう、こっくりさんまで登場して。それにしても、ひとりで小学校まで通えずに、カバに乗って登校しているなんて・・・ミーナが書くマッチ箱のお話は、彼女の未来への不安をあらわすようで、てっきり、体の弱いミーナは幼くして死んでしまうのかと思っていたら・・・
予想外(笑)


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