壊れた脳 生存する知

kowareta.jpg読んだ日:07-08-27
著者:山田規畝子
出版:講談社
初版:2004.02.26.
大学2年、6年、34歳、37歳と4度の脳出血や脳梗塞を経験した女医である著者が、自ら体験している「高次脳機能障害」を語る。
アナログ時計の時刻がわからない。記憶がやられる。本が読めない。部屋の中で迷子になる。そんな中、結婚して長男出産。子どもに支えられる母親。
普通なら、こんな障害を背負ったら、それだけでもう目の前が真っ暗になってしまいそうな半生なのだけれど、さすがにお医者さんは違う。病気である自分を、客観的に眺め、分析して行く。
この本を読んでいて、とても心強く思った事がある。失われてしまった脳の働きを、残っている脳が補って行く。短い期間ではわからないけれども、今のあなたと2年後のあなたは同じじゃない。2年後はもっと元のあなたに近くなっている。脳の障害を持っても、回復して行くことに希望が見えてくる。
病気になって初めて見えてきた事を、医者の目でわかりやすく書いてくれたこの本は、同じような障害を得た人に、大きな希望を与えてくれると思う。
彼女が、「書く」という能力を損傷しなかったことに感謝。
この本を読んで、ジジの生きていた世界が、少しだけ思い描けるような気がしてきた。


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