ルネサンスの都 イタリアの旅 9日間 (前編)

2601.JPG10月22日~30日、母娘ふたり旅に行ってきました。ツアーに申し込んだのは一ヶ月前。自由行動の多いツアーにするか、プランが決まっているのがいいか?悩んだ末、添乗員付き・自由行動の組み込まれているコースに決定。
ミラノ → ベローナ → ベネチア → ピサ → フィレンツェ → ローマ と南下。フィレンツェで、ちょっと雨に降られたけれど、概ねお天気に恵まれ、気温も同じ位でした。
9日間も、旅行に行かせてくれた、家族に感謝・感謝です。
旅の想い出は、少しずつまとめて書いていきます。写真も徐々に・・・良かったら読んでください。
写真はフィレンツェ:サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂


10月22日(月)
13:20発JAL417便 ミラノへ直行便にて出発。
さて、今回のツアーどんなグループと一緒かな?ちょっとドキドキ。集まってみると、新婚らしきカップル5組と母娘2組、そして、叔父様1人という、予想外のメンバーとなった。(実は、定年後の熟年夫婦とか、おばさんの集団を予想していたのです)
女性の添乗員もいい感じです。
添乗員さんによれば、「イタリアは日本とはまったく別な国です、日本の常識は通用しません、仕事はマイペース・どんなに混んでいようが人が待っていようが、けして急がないし、人の仕事は手伝わない。突然ストが起きて電車や公共機関が止まる事もしょっちゅう。覚悟してください」
ほ~
フライト時間約12時間、長旅だけれど、JALって映画が充実しているのにビックリ。ちょっと気になっていた「キサラギ」を見る。小栗旬のオタクぶりがいいわ~
途中仮眠を挟んで、「ハリーポッター 不死鳥の騎士団」をみる。こっちは映画館で見たんだけど、改めて見直しても、ところどころ忘れているところもあって・・・悲しいことに、面白かったのです。ああ、情けない。
機内食は2回。                   窓の外にはアルプスの山々
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現地時間18:45 ミラノ着
日本からの直行便なので乗客はほとんどが日本人。その結果入国審査に日本人の列・・・。
(いろんな添乗員がいるなぁ~。あのツアー、おばさんの大集団+ギャル!あっちに申し込まなくて良かった・・・などと、思ったりする)
現地ガイドとバスに乗り込みミラノ郊外のホテル「NOVOTEL」へ向かう。
このホテル。日本のホテルに泊まっているのと、ほとんど変わらない。大きなチェーンだからそんなもんだね。日本語のテレビなんて付けていたら、イタリアに来てるとは思えないわ。
10月23日(火)
今日は半日ミラノ・午後ベローナの予定。
ミラノ市内に近づくにつれて、道路に駐車する車が増えてくる。
イタリアは、電車やバス・トラムの時間がいい加減なので、ほとんどの人がマイカー通勤。その結果、路上駐車は合法的で、ちょっとの隙間でも上手に縦列駐車・出て行くときは、前後の車にちょっとずつぶつけて隙間を広げながら上手にでるんだそうだ。
というわけで、路上の車はみなホコリだらけで、キズだらけ。それに、小さい車も多い。
ミラノ市街、スフォルツェスコ城・スカラ座・ビットリオエマヌエレ2世アーケードを歩く、
↓ビットリオエマヌエレ2世アーケード
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アーケードの中心、ブランドショップの隣にはマクドナルドが並んでいる。景観を壊すので、赤い派手な店舗じゃなくて、黒と金のシックな店構え。
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ミラノのドゥオモは、ゴシック様式。ローマのサンピエトロ寺院に次ぐ大きさだという。たくさんの尖塔が天に向かってそびえ立っている。素敵なファサードだけど、現在修復中で下のほうが一部パネルで隠されている。内部はステンドグラスが美しい。
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自由時間に、ドゥオモの屋上に上る(エレベーター:6ユーロだったかな?階段は4ユーロだったかも)もちろんエレベーターで。屋上に上ると屋根の尖塔もマリア像も間近にみえる。
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ドゥオモの周辺は、ミサンガ売りがうろついていた。イタリアに来る前に「スリとミサンガ売りに気をつけるように」と娘がいわれた。捕まったら笑顔でミサンガを腕に結ばれお金を請求される。怖い怖い…近寄ってきたらさっさと逃げる。
笑顔でよって来るイケメンお兄さんも危なそう・・「写真とってあげるよ」
NO!NO!
(あとできいたら、新婚カップルがミサンガで10ユーロ取られちゃったらしい)
ミラノのお昼…ミラノ風リゾットとカツレツはおいしかったけど、サラダに苦い野菜が入ってる。ショック!
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午後ベローナに向かう。ここはベネチアとの中間地点にあって、「ロミオとジュリエット」の舞台になった町だという。ロミオの家やジュリエットの家のテラスなどを見るのだが、小さな町でシェイクスピアは実際にはこの町を訪れた事はなかったのだそうだ。人から両家のいさかいを聞いて、戯曲を書いてしまうとは、それも驚き。
ベローナに残るアレーナやシリョーニ広場など歴史の遺物が残る町を散策する。町の中にはバスは入り込めないのだ。
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今夜は、ベローナ郊外のイビスホテルに宿泊。
一日観光して気づいたのだが、日本から添乗員付きのツアーというのは、添乗員はもちろん、その他に資格を取ったイタリア人の現地ガイドが付く。これは、ひとつの雇用対策になっているそうだ。更に、場所によっては、イタリア在住の日本人ガイドがつく場合もある。日本語が話せないガイドの場合は、添乗員さんがガイドをしてくれる。
ちなみに、一人一人がガイド用のイヤフォンをもって、遠くにいても説明が聞こえるシステムなので、けっこう便利なのだな。
という訳で、今日はミラノでガイドが2人、ベローナでイタリア人ガイドが1人ついたことになる。だけど、日本語を話さないガイドはほとんど仕事をしてないような・・・
10月24日(水)
バスでベネチアへ向かう。ベネチアは海の干潟に作られた人工的な島だ。本土とは長い橋で結ばれている。干潟の上に作られた土地なので、潮の干潮や気象条件によっては「アクアアルタ」というサン・マルコ広場が水没してしまう現象が起きるというのだ。
さて、バスでベネチアに向かう途中、運転手さんに頻繁に携帯電話がかかる。なんと、ベネチアに渡る橋の上でデモが行われていて、通行止めになっているというのだ!
「橋が通れないので、電車で島に渡ります」イヤー!それも楽しいかも!
渋滞の道を駅に向かう途中、再び連絡。「デモが終わったので、通行ができるようになりました」な~んだ。もう、この渋滞はなんだったの!?だけど、ここはイタリア。仕方がない。
さて、島は細かい水路があって車は通れない。サン・マルコ広場まで、船で移動するのだが…。出向しようとした瞬間「ガガガ・・・」という不気味な音。なんとロープをスクリューに引っ掛けたらしい。エンジンが動かないので、違う船に乗り換えて・・・
と、ベネチアは目的地に着くまでにトラブル続き。そんな時に添乗員さんと現地での手配をしてくれたのがサブガイドさん。日本語が堪能なイタリア人。この人、デモで渡れない橋を走って、バスまでやってきたという。彼は仕事していたなぁ。
ようやくサン・マルコ広場に到着。広場で待っていた陽気なイタリア人ガイド「銀ちゃん」は日本語のおしゃべりも上手。「イヤー!遅くなったけど、良かったですよ。1時間前まで、広場は水浸しだったんだ。みてください。まだ水が残っているでしょう?踏み台もまだ残っているし・・・今潮が引いてきたところだから、広場が歩けますよ。」
え~!アクアアルタだったの?みたかったなぁ・・・。※振り返っているのが銀ちゃん
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ドゥカーレ宮殿とサン・マルコ寺院を見たのち、ベネチアングラスの工房を見学。
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自由時間にすばやく鐘楼に登る。(6ユーロ)エレベーターなので楽々。ベネチアの街から海・教会・広場など360度を見渡せる眺めは最高!だけど、、、海風はちょっと寒かった。
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ベネチア最古の橋リアルト橋を目指して、街中を歩く。狭い路地、おみやげ物やさんやスーパーを覗きながら、街並みを楽しむ。クノールのリゾットと可愛い時計を見つけてお土産に買う。
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夕方ゴンドラに乗る。狭い水路、建物の裏側を抜けて進むと、広い運河に出た。「リアルト橋」をゴンドラの上から眺める事ができた。ラッキー!
ベネチアのガイドさん2人は仕事をしてた~
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夜は橋を渡り郊外のアントニーパレスホテルへ。
10月25日(木)
ピサ→フィレンツェへ
ミラノ・ベローナ・ベネチアと北イタリアを回ってきたが、今日は一気に南下。
誰でも知っいてる「ピサの斜塔」へ、本当に曲がっている…。
ドゥオモ・洗礼堂を見学。洗礼堂はとても声が良く響くように作られている。
手前から、洗礼堂・ドゥオモ・斜塔
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娘が気に入ったTシャツを見つけた。スヌーピーがピサの斜塔を支えている。
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ピサからフィレンツェに向かう。夕方のミケランジェロの丘から、フィレンツェの街並みを見渡す、絶景ポイント。ドゥオモもベッキオ橋もよく見えるわ。
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ホテルはサンタマリア・ノヴェッラ駅近くのヨーロッパ風のホテル「コロナ デ イタリア」。夜も、近くのお店を見に出かけたりして、ようやくイタリアの気分になってきた。夜は、ホテルから出て近くのレストランへ。ミネストローネスープおいしい。
10月26日(金)
朝、小雨が降っていたので、雨具持参。
ドゥオモのある広場を目指す。古い街並みにそのピンク色の姿を表した。まだ観光客もまばらで、まずは記念写真をパチリ。
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その足でシニョリーア広場へ、ダビデ像のレプリカがそびえ立つ。ベッキオ宮殿やウフィッツィ美術館だけでなく、周囲全体が、ルネサンスの世界だ。
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さあ!ウフィッツィ美術館でヴォッティチェルリの「春」とダビンチの「受胎告知」を見れる~と楽しみにしていたら、なんと非情なお知らせ「今日は国家公務員のストが行われるために、美術館は開館されないかもしれません」「職員の集まり次第で決定されます。午後から開くかもしれないし、開かないかもしれません…」
ほぉ…これが、例のストって訳ね。残念だけど、これもイタリア。
予定を変更してベッキオ橋を渡り、再度ドゥオモにもどり、中を見学。この大聖堂の中で、ジュリアーノ・メディチは暗殺されたのね。聖堂のクーポラの天井画も素晴らしい。しばし見とれる。その後、代わりの美術館としてドォモオ美術館を見学。
しかし、ここの日本人ガイドさん、おばさまなのだが、説明が単調・聞き取りにくい・まるで高校の歴史の詰まんない先生の授業を聞いているみたいだった。
昼食後、は自由時間。フィレンツェの町を地図片手に歩き回る。まず最初は、あの小説で一躍有名になった「ドゥオモ」に上る。裏手の入り口から階段を上る事427段と書いてあったような記憶が…。前を歩くアメリカ人が上着を脱いでTシャツ一枚になっている…それほどの事もないだろうと思っていたのだが、彼らが正解だった。細くて狭い階段をぐるぐる回りながら上っていく。途中は迷路のように道が入れ替わり、突然、目の前にクーポラ内部の天井画が広がる。そこから更に狭い階段をクーポラのカーブにそって上っていく、最後は、鉄製の狭い梯子を上るとようやく外にでる。
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ここから、フィレンツェの街並みがぐるりと一望できる。ベッキオ橋も昨日行った、ミケランジェロの丘も…ここは町がそのままルネサンスの面影を残している。
同じドォオモといっても、ミラノのそれとはまったく雰囲気が違うことに驚かされる。
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狭い階段を再び下り、市中を散策。メディチ家ゆかりの教会や建物、そして街中あちこちに立派なファサードを持つ大きな教会がある。駅近くのサンタマリア・ノヴェッラ教会もそうなのだが・・・残念!そのファサードが改修中でシートに覆われている。まあ、しょうがないわね。
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近くに、教会で作られている石鹸や香料を売っている薬局があるというので、足を伸ばす。
なんだか、人通りが少ない…ちょっと不安になりかけたころ、「あった!」普通じゃ入りにくい入り口。ここ、入っても大丈夫なの???と恐る恐る入ると、奥の奥に店舗・というか、展示室というか・・・まるで美術館並みの室内。なんだか素敵な香りがする。
店を出て、アルノ川に向かう。さっき渡ったベッキオ橋(ベッキオというのは古いという意味だそうだ)を隣の橋から眺めてみる。ベッキオ橋は橋の上に金細工のみやげ物やが並び、橋の上を更に回廊が巡っているという構造なのだけれど、中央だけ川が見えるように開いている。歩いていると、どおって事のものでもないのだけど、外側から眺めると、なかなか趣のある橋のように見える。
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ぐるりと橋を回り、ベッキオ宮殿を越えて、サンタクローチェ教会へ向かう。幸いなことに、こちらのファサードは見る事ができた。考えてみると、イタリアって、教会だらけだ。
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しかし、この町に暮らす人々がいるわけだから、市場やスーパーマーケットもある。そんなところを覗いて歩くのだが・・・なんていうか、日本に売ってそうなものが多い。包装がイタリア語。お米やパスタはけっこう安い気がする。レタスやトマト・ナス。イチゴ・りんごにみかんね。だけど、キャベツは見なかったな。
歩いていると、ハローウィンのディスプレイ。思わず入ってみると、雑貨屋さん???あれ?ここ99セントって書いてある。日本の、100円ショップと同じ感じ、だけど、ユーロだから、170円くらいなのね。ちょっと割高な感じがしちゃうわ。
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さあ、歩き疲れたころ、空がまた怪しくなってきた。絵葉書を買って、おみやげ物やさんを見ながら帰ろう…と、思っているまに、本降り。日も落ちて、一気に夜になる。
今夜の夕食は、ホテルの近くでピザとモッツアレラチーズ・トマトなどがはさんである塩気のあるパンを買って、部屋で食べた。
あ~切手を買ってくるのを忘れちゃった。ホテルのフロントでタバッキの場所を聞いて出かける「次の角を左に曲がったところ・・・」だけど、もう薄暗いし、タバッキなんて、見つからない。スーパーしかないよ。と思っている間に、なんだか人だかり、ポリス!「危険危険!」急いでもどってきました。あれ、なんだったんだろう。


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