ルネサンスの都 イタリアの旅 9日間 (後編)

10月27日(土)
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バスでローマへ。お昼はピザの食べ放題…どんな?と思いきや、1人1枚ずつ大きなピザが目の前に置かれる。薄い生地のパリパリとした食感。けれど、一枚が限度でした(笑)
午後は、ローマの主要な観光地を巡る。
サンピエトロ寺院:バチカン市国の世界最大の聖堂だ。列に並んで、荷物チェックをして内部に…。ここのクーポラも上れるのかな???けれど、自由時間では時間が足りなくて、無理でした。ならば、明日の自由行動の日に!と思ったところ、なんと、28日はスペインの司教の就任で、大規模なミサが行われる、そのためにスペインから大勢の人が集まってきているので、バチカンはかなり混雑するだろう。ミサが終了すれば、クーポラも上れるが、何時になるかは、わからない…。うーん。無理なのかなぁ。


明日は日曜日で、隣のバチカン博物館も、普段ならお休み。ところが毎月最終日曜日だけ、無料で開放されるという。なんとラッキー!混むかもしれないけど、朝から並べば…。と添乗員さんに相談すると、「そうですね。普段でも混んでるので、朝8時には並ばないと…それから、無料なので、普段にもまして、スリに気をつけてくださいね。地下鉄に乗るんですか?とにかく、気をつけてください。スペインの人も大勢来ていますから…」
ウーム。どうする?
さて、バチカンからバスに乗って、ローマへ向かう。「ローマの休日」で有名になった「真実の口」観光客が列を作って、写真の順番待ち。写真は撮ったけど、本物をじっくりみるのを忘れちゃった。
「コロッセオ」と「凱旋門」はすぐ近くにあるのね。古代ローマにこんな大きな建物があったなんて、驚き。しかも、それが今も残っているなんて。
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凱旋門の隣に見えるのが、コロッセオ
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「トレビの泉」はつい一週間前に真っ赤に染まったとニュースになったけれど、すっかりきれいになっていました。
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それにしても、泉の回りは人でいっぱい!水際にいくまでが大変。添乗員さんは「スリに気をつけてくださいね!」
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「トレビの泉」から「スペイン広場」まで歩く、「スペイン階段」は座り込んでいる人でいっぱい。今は、もう階段に座ってジェラードを食べるのは禁止されているそうだ。
階段の上のオリベスクは、修復中で覆いがかかって、写真が描かれている(笑)
「スペイン階段」の上から見ると、広場から、その先のコンラッド通りまで、人の並が続いている。すごい人・人・人…もう、スペイン広場もトレビの泉も来なくていいなぁ。
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ここで予定になかった自由時間!
コンラッド通りには、ブランド店がひしめいているが、そっちではなく、気になっていた生活雑貨店「Chiuratoキウラート」へ向かう。あったあった!本物の植物やパスタをアクリル樹脂に閉じ込めた食器類。オレンジも可愛いけど・・・パスタと唐辛子・ハーブが入っているのに一目ぼれ!大きなボール直径28cm(70ユーロ)を買いました。
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さて、ローマのホテルはテルミニ駅近くの「GENOVA」。まずは、翌朝に備えて駅を下見。ちょっとドキドキ。地下鉄の切符と切手を買って、朝食はどこで買えるかな?地下鉄の入り口は?それから・・・ポストはどこかな?
ホテルのフロントで、ポストの場所を聞いたら、「手紙なら、出しておいてあげるよ!」と太っちょのフロントマンが言ってくれた?みたいなので、お願いする。だけど、そのままポケットに入れちゃった…大丈夫かなぁ?
夕食はホテル近くのレストラン[TOMOKO] 。奥さんが日本人だというだけあって、日本人の口に合う味にホッとします。
ホテルに帰って、明日の自由行動の準備。朝は寒くないかな?ガイドブックで予習も怠りなく。
そうそう!イタリアは今日までがサマータイム。明日から通常の時間に戻ります。というわけで、寝る前に、時計を1時間戻して、おやすみなさい。
10月28日(日)
6時起床、ホテルの朝食をとらずに、出発。パニーニを買って、地下鉄に乗り込む。日曜日なので、ラッシュもなく、添乗員さんが脅かした割にはイタリア人のおばあちゃんが乗っていたりして、普通の地下鉄だ。目的地は、「バチカン美術館」。観光客とおもわれる人の後を付いていくと、おお!すでに入り口前に100mほどの行列。このくらいなら、早めに入れそうだわ。7:20に列に並ぶ。
さすがに、団体客はいないから、日本人も見かけない。続々と人がやってきて、あっという間に長蛇の列。隣の「サンピエトロ寺院」のミサに参加されると思われる、僧衣?をまとった一段も通り過ぎる。8時を過ぎたころ、警官が現れ、黄色いテープを行列の回りに張り巡らす。
そんな時、突然目の前に男の人が立ち、驚いていると
「日本の方ですか?ここは何度か来た事がありますか?」
「いいえ初めてです」
「実は家内がトイレに行きたいといっているのですが、中にトイレはあるでしょうか?」
「入場してすぐの階段を下りた地下とシスティーナ礼拝堂の前にもトイレがあると聞いています」
外は寒いからね。大変だ。私たちは「ホカロン」装着済み。
9時過ぎ、列が動き出す。9:20入場。そうそう、まずはトイレに行って(話には聞いていたが、便座がない!)・・・次に、作品案内のイヤホンガイドを借りよう。どこ?どこ?うーん。館内の案内図も見つからないねぇ。と、あきらめ顔で進むと、
発見!エーと、名前を記入して・・・「パスポートありますか?」
エエ!?どうしよう。持ってこなかった。昨日、添乗員さんが「明日、バチカンはスリが多いかもしれないので、パスポートとか航空券とか必要のないものはもって行かないでくださいね。」といわれて、ホテルにおいてきたのだった。どうしよう?と思っていたら、
「クレジットカード」でもOKだった。だけど、イヤホンガイドの機械と交換に人質にとられてしまったぞ。まあ、考えようによっては、パスポートを持ってこなくて良かったかも。
そして、何も言わなくても、日本語のガイドを貸してくれる、しかも、イヤホーンがついてない!??と思ったら、携帯電話型でした。
手持ちの案内図と、説明書を頼りに、広い館内を歩く。バチカン美術館の中には、いくつものテーマに沿った美術館が年代順に並べられている。見学ルートは全長7km。全部見て歩いたら、1日あっても回りきれない。しかも、今日は日曜日で1時過ぎには閉館になってしまう。大まかにルートは決められているので、みどころをゆっくりと見ながら歩く感じだ。「ピオ・クレメンティーノ美術館」の古代ローマ時代の彫刻。
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燭台のギャラリー
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大きなタペストリーや、地図のギャラリー。
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そして、お目当てのラファエロの間で、「アテネの学堂」の音声ガイドを聴きながら、じっくりと鑑賞。ガイドブックで見た絵が、とてつもない大きさでそこに存在することに、しばし圧倒される。
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更に、図書館・現代美術館(ここも、ほんとなら、ゆっくりみて回りたいのだけど)を通り過ぎ、システィーナ礼拝堂へ向かう。多くの人が、天井と壁を見上げている。ミケランジェロの「天井画」と祭壇の後ろに描かれた「最後の審判」だ。天井画のひとコマひとコマをみて歩く。そして、天国と地獄…筋肉質なキリスト・皮をはがされたミケランジェロ自身…ただその大きさと、描かれた場所に圧倒される。周りを囲む揺れるカーテンのドレープの一つ一つも描かれ、実際の柱と絵の中の柱が、一本の柱となって絵の中に溶け込んでいる。
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壁画は、壁からはがして持ち出す事ができないから、「モナリザ」のように、日本で展覧会を開く事はできない。やっぱり、現地にこなくては見れないもの、その場所にあってこそ価値のあるものって多いのだな。システィーナ礼拝堂も、その他の多くの教会も今も尚、人々の生活の中で息づいているのだ。
礼拝堂を出たところで、12時を過ぎてしまったが、もう少し「ピナコテカ」(ルネサンス期の絵画館)をみて歩く。ほんとにバチカン美術館は広い。イヤホンガイドを返却して、外にでた時には、もう1時を回っていた。入場は12:30まで入り口は閉ざされていた。
こちらは出口
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さて、隣の「サンピエトロ寺院」に向かって歩くと、ミサが終わったと思われる人々、警備の警官が歩いてくる。
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「お!もしかしたら、クーポラに上れるんじゃない?」
昨日来た広場、入場の列はまだ短い。どこから上るのかわからないけど、とにかく並んで入る。係員らしき人に「クーポラ?」ときくと、「左に曲がって、左に曲がって・・・」
何とかそれらしき列に到着。張り紙によれば、「全部歩く:5ユーロ」「途中までエレベーターのあと、320段を昇る:7ユーロ」と書いてある感じ。それを見た老婦人は「私は下で待ってる・・・」と帰ってしまったようだ。私は、もちろんエレベーターを選択。
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エレベーターを降りてからの階段が、狭い。螺旋を描いている。途中前を歩く初老のグループが立ち止まり、「先へ行って」というが、太ったご婦人の脇を通り抜けるのはかなりきびしい(笑)。こういうところ、若いうちにこないとダメだな。
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上りきると、目の前に「サンピエトロ広場」からサンタンジェロ城が見渡せる。ぐるりとローマの市内を見渡し、コロッセオの方向はどっちかな?裏手に回ると、バチカン市国を取り囲む塀も見える。
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これで、ミラノ・ベネチア・フィレンツェ・ローマの4都市でクーポラや鐘楼に上ったことになる。もうこれで、大満足!
さて、14:30を過ぎた。かれこれ、ローマ自由行動の2/3をバチカン市国で過ごしたことになる。どこかでお昼を食べなきゃ!サンタンジェロ城を見ながら橋を渡り、
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ナヴォーナ広場へ、ここでベルニーニの「4大河の噴水」を見たかったのだが・・・なんと!修復中。パネルに囲まれている。まあ、しょうがない。近くで、パニーニを買って食べながら歩く。
あんまりキョロキョロしてると、危ないし、遅くなるとホテルに帰れなくなる(笑)
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とにかく、歩くとあちこちに大きな教会がある。日本のお寺みたいなものかしらね。
地図を片手に、ベネチア広場に出ると、その先にヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂がそびえ立つ。ウーン、これって、周囲の遺跡にそぐわない建物だわ。
カンピドリオ広場
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記念堂の裏側にまわり、カンピドリオ広場にある市庁舎の脇に回ると「フォロ・ロマーノ」古代ローマの遺跡群を見渡す事ができた。ほんとなら、「フォロ・ロマーノ」のなかをゆっくり歩きたいところだけど・・・けっこう広いし、そろそろ日が暮れそうなので、諦めて、ホテル目指して歩くことにする。
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帰る途中もそこらじゅう遺跡を掘り返してある。「フォロ・トライヤーヌ」「トラヤヌスの市場」面白いのは、遺跡を保存したまま、その中を開発して、ギャラリーやショップを作っているところだ。
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一日中ローマ市内を歩き回っているので、そろそろ足もくたびれてきた。道はわかりやすいのだが、大きなショップが立ち並ぶ目抜き通りを一本はずれると、妙に寂しい道だったりする。そして、角を曲がると、「コロッセオ」が見えたり・・・さらに、ローマは坂が多い!延々と下ったかと思うと、その先は上り・・・というわけで、ローマはレンタサイクルで観光はできません。市民はみんなバイクを利用してますね。そして、掘ればどこも遺跡が出てくるので、地下鉄は2本しか通ってない。わかりやすい~
ホテルの近くにある大きな教会「サンタマリア・マッジョーレ教会」のクーポラを目指して歩く。今日の夕食はどこで食べようか?近所のお店を覗きながら歩くが・・・日本みたいに、メニューのディスプレイはない。値段のわからないところも、はいりにくいし・・・そうだ!昨日の、「TOMOKO」にしよう!
17:30過ぎ、ホテルに到着。余計な荷物を置いて、レストランへ・・・ここ、近いのだが、広い4車線の道路を渡るのに、横断歩道がない。車の流れを見極めて、ゆっくり堂々と歩くと、車が止まってくれます。(だいたい、歩行者信号があっても、あっという間に青から黄色に変わり、黄色の時間がとても長い・・・)
さて、「TOMOKO」では、外のテラス席を進められたけど、落ち着かないので中に入れてもらう。店内で待っていると、同じツアーのカップルがやっぱり来ていた、安心だものね。
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「ミックスサラダ」「なすとトマトのグラタン」「イカ墨のリゾット」「アマトリチャーナ」を注文したのだが・・・思ったより、量が多い。でも、とてもおいしかったです。
日本語もある程度通じるし、ここにしてよかったわ。
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だけど、食べている間に、17:00ころかしら?外の大通りで、デモのようなシュプレヒコールが聞こえる。なにやら「仕事をよこせ~!」的なデモらしいのだけれど、日曜日の夜にね~。
ちなみに、イタリアのレストランは19:30ころから開きます。そして、20時ころから人が集まり、夜までゆっくりと食事を楽しみます。なので、朝食はデニュッシュパンとカフェラテくらいで、軽く済ます。昼は1時くらいまで働き、その後、ゆっくりランチ。夕方またちょっと仕事をして、夕食は20時頃・・・・という生活パターンだそうです。もちろん、日曜日は、お休み。
けれども、ここテルミニ駅付近では観光客も多いので、わりと早くから営業しているので、助かりますね。
食事のあと、駅地下にある大きなスーパーへ。なんか面白いものはないかなぁ・・・。
食材は、パスタもトマトソースも日本で買えそうだなぁ・・・あ!ソフトタイプの「モッツァレラチーズ」水牛の乳だそうです。これ、パンやトマトハムにはさむとおいしい!でも、これ日本に持って帰れるのかな??
昨日歩いた駅は怖かったけど、一日ローマを歩くと、そんなに怖い事はない。よく歩いた一日でした。明日は、帰国荷物を整理して・・・おやすみなさい。
10月29日(月)
最終日。ゆっくり朝食をとって、朝の街に出かける。「サンタマリア・マッジョーレ教会」を見学。
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教会はどれもこれも素晴らしいけど、たくさん見ていると、どれがどこだかわからなくなってきますね。信仰心がないから、仕方がないのかな。
添乗員さんによれば、「モッツァレラチーズ」はハードタイプなら大丈夫だが、ソフトタイプは「液状」という事で機内持ち込みが危ない。それから、トランクに入れると、暑いところにおかれる事もあるので、品質が危ない。という訳で・・・諦めました。まあ、日本にも売ってるしね、それに近いものが・・・・。
さて、ホテルに戻り、10:30チェックアウト。ツアーの仲間と「昨日どこに行ったの?」「オプショナルツアーの青の洞窟はどうだった?」と情報交換。
「青の洞窟」は入れる確立が30%といわれていたが、幸い入れて、とてもよかったそうです、行ってみたかったなぁ・・・・。
それにしても、同じツアーでも、自由行動の過ごし方は様々。ローマ郊外へスケッチ旅行に行った人もいれば、ショッピング。イタリアといえばサッカー!という人もいて、それぞれの楽しみ方をしてきたみたい。
これからバスで、「レオナルド・ダビンチ・空港」へ向かう。出発2時間前について、余裕があるはずだったのに、なんと搭乗手続きで1時間以上かかった。たった15人のツアーなのに、係りの人は来ない。来てもタラタラ・・・、途中仲間とおしゃべりして、「あと何人?3人ね・・・」一休み・・・。旅なれた添乗員さんも驚くほどの、マイペースぶり。大丈夫か!?
なんたって、この先に免税の手続きや、手荷物検査もあるのだから…恐るべし、イタリア気質!!といいつつも、何とか飛行機は出発。乗り換えのオランダ「アムステルダム」へ。
アムステルダムでは、乗換えの搭乗手続きと、出国手続きをする。EU諸国間はひとつの国のように考えているので、EUをでる時に出国となるのだ。ほ~。
ここで、3時間の乗り換え待ち。オランダのお土産はカワイイ!チューリップ・風車に関するものがいっぱい。あちこち眺めていると、なんと「ラーメン」がある。だけど、なんだか不思議なラーメンもいっぱい。食べている人は、日本人じゃないねぇ。おまけに、14ユーロ!2000円の変なラーメン。食べたくないわ。
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20:15 ようやくJAL412便で一路成田へ!帰りは、また違う映画をやってるので、ウキウキ。「ヘア・スプレー」「レミーのおいしいレストラン」「幸せのレシピ」3本を見る。
しかし、ヨーロッパは遠いなぁ。
10月30日(火)
15:15 予定より30分早く、成田到着。
さて、入国手続きをして、荷物をとって・・・お疲れ様~と、おもったら!!
なんと、同じツアーの人のトランクがひとつ、ローマに置き去りにされたらしい。ああ・・・あの、マイペースなおばさんのせいだわ!翌日の便で届くそうです。
添乗員さん、最後まで色々とありがとう。おかげで楽しい旅ができました。


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