著者:村上春樹
初版:2009.05.30.
出版:新潮社
クロニクルみたいに、手ごわい本だったらどうしよう・・・?と、いささか心配しながら手にしましたが、これは結構受け入れやすい本でした。
話題になっているからと、手にした読者には「???」の部分もかなりあるだろうな。
ベースに流れるヤナーチェックの「シンフォニエッタ」をネットで視聴してイメージを想像し・・・。二つある月は、巻頭の、「It’s Only A Paper Moon」の言葉から。
この話から、何を感じ取るかは、もしかしたらその人によって違うかもしれない・・
青豆と大吾の幼少期の記憶・育った家・親・自分を信じること…
読後に思うのは、この話にはまだ続きがありそうだという思い。
2人のラブストーリーが気になるし、大吾に青豆を見つけて欲しいから。
そして、おそらく・・・男はまだ生きつづけているのじゃないか?
だって、死んじゃったら話は終わっちゃうから・・・
まあ、すっきりとした読後なんて期待しても無理なのだけれど・・・
さて、もう一回読んでみよう。読み落としたところがいっぱいありそうだから。