著者:筒井康隆
出版:新潮文庫
初版:1981.09.25.
紹介:ある日、少年の頭の上でボールが割れた。音もなく、粉々になって・・・・それが異常の始まりだった。強い”意志”の力に守られた少年の周囲に次つぎと不思議が起こる。
その謎を解明しようとした美しきテレパス七瀬は、いつしか少年と愛し合っていた。初めての恋に我を忘れた七瀬は、やがて自分も、あの”意志”の力に導かれていることに気づく。
全宇宙を支配する母なる”意志”とは何か?
コメント:「七瀬三部作」の完結編。第二作で死んだはずの七瀬がなぜまた登場したのか?気にせずに読んでいたのですが、終盤でその疑問が明らかにされた。
「家族八景」から次第に七瀬が成長してきたのだが、ここでは、七瀬の上をいく”意志”が出現してきた。
七瀬シリーズはこれで完結だが、なんだか七瀬がかわいそうです。