著者:ダニエル・キイス
出版:早川書房
初版:1989.04.15. 改訂版
紹介:32歳になっても、幼児の知能しかないチャーリイ・ゴードンの人生は、罵詈雑言と嘲笑に満ちていた。昼間はパン屋でこき使われ、夜は精薄者センターで頭の痛くなる勉強の毎日。それでも、人のいいチャーリイは少しも挫けず、陽気に生きていた。
そんなある日、彼に夢のような話が舞い込んだ。大学の偉い先生が、頭をよくしてくれると言うのだ。願ってもないこの申し出に飛びついたチャーリイを待っていた連日の過酷な検査。検査の競争相手は、アルジャーノンと呼ばれる白ネズミだ。
脳外科手術で超知能を持つようになったアルジャーノンに、チャーリイは奇妙な親近感を抱き始める。やがて、脳外科手術を受けたチャーリイに新しい世界が開かれた。だが、その世界は、何も知らなかった以前の状態より決して素晴らしいとは言えなかった。
今や超知能を持つ天才に変貌したチャーリイにも解決しがたい様々な問題が待ち受けていたのだ。友情と愛情、悲しみと憎しみ、性、科学とヒューマニズム、人生の哀歓を、繊細な感性で描きだす感動の1966年度ネビュラ賞長編部門受賞作。
コメント:すごい本です。半分くらい読んで、その先のストーリーがまだ予想できませんでした。
うまく言葉にはできないのですが、かなり衝撃的な内容でした。
ただ、チャーリイがあたたかい心を取り戻すことができて、少しホッとしています。
この本を紹介してくれた、Mさんに感謝します。ありがとう。