著者:林真理子
出版:新潮社
初版:1990.09.25
紹介:明治天皇を取りまく、後宮の女官たち。
その中でひときわ目立つ下田歌子は、皇后に気に入られ女子教育・学習院女学部長をまかせられるほどになる。そんな歌子を取りまく男たち。情愛・策略。新聞にスキャンダルをばらまかれた歌子の行く末は・・・。
コメント:見たこともない「明治」「宮中」初めて耳にした「下田歌子」、そしてなじみのない「旧仮名遣いの新聞記事」。
思わず尻込みしたくなるような本なのだが、意に反して「おもしろい!」
下田歌子を取りまく様々な男女。歌子自身は語ることなく、周囲からの多方面からの光によって歌子が浮き彫りにされていく過程にワクワクする。
この本も群よう子さんの「本取り虫」に紹介されていた一冊です。林真理子の本ははじめて読んだけれどもおもしろかったです。