著者:辺見庸
出版:共同通信社
初版:1994.06.08.
紹介:人々は今、どこで、何を、どんな顔をして食っているのか。あるいは、どれほど食えないのか。ひもじさをどうしのぎ、耐えているのだろうか。日々ものを食べるという当たり前を、果たして人はどう意識しているのか、いないのか。食べる営みをめぐり、世界にどんな変化が兆しているのか。うちつづく地域戦争は、食べるという行為をどう押しつぶしているか・・・・それらにふれるために、私はこれから長旅に出かけようと思う。
コメント:読み終えるのに1週間かかりました。ひとつひとつの話が重く心にかかってくるものが多く、次から次へと読み進むことができなかったのです。日々当たり前のように無感動に食事をする私にとっては、かなり衝撃的なことも多かったし、知らないこと、考えたこともないことも多く、色々と考えさせられました。
この本は「丸山リスト.2位」※「丸山リスト」は中1の娘の担任(国語科)の先生が98年に読んだ本のベスト10です。