著者:鈴木光司
出版:角川書店
初版:1995.07.31.
紹介:観察医の安藤が解剖した、友人高山竜治の死体から根絶したはずの「天然痘ウィルス」が発見された。竜治の腹から飛び出した数字はなにかの暗号なのか?同じ症例で死んだ人々に共通するものは何か?調べるうちに「見たら一週間後に死亡する」というビデオの存在を知る。ビデオテープはどこへ行ったのか?見えないウィルスが姿を変え増殖する。気付かぬうちに安藤にも・・・・。
コメント:リングの続編。次から次へと押し寄せる思いがけないストーリー展開にワクワクする。「らせん」を読んで改めて「リング」の不気味さがひたひたと押し寄せる。
「やられた!」読み終えて、作者の策略にまんまとはまった自分がおかしくなる。
この話は怖くない。「ホラー」じゃないと思う。鈴木光司という人は、自分よりも「子ども」「妻」を大切に思っている人のような気がします。