緑の我が家

著者:小野不由美
出版:講談社X文庫
初版:1997.06.05.
紹介:浩志は、父親の再婚をきっかけに家を出た。壁に囲まれた路地を入り、「緑の扉」を開いた浩志を迎えたのは、高校生の一人暮らしには充分な広さの部屋と、不可解な出来事。無言電話、奇妙な落書き、謎の手紙etc・・・
そして「出ていったほうがいいよ」とつぶやく和泉少年の言葉が意味する物は・・・・。嫌がらせ?それとも、死への誘い?
・・・怖い・・・。しかし浩志の家は、もはやここしかない!息をもつかせぬ本格ホラー。
コメント:「寂しい、帰りたい、帰る家がない、待っていてくれる人がいない。」
それが浩志の心であり、また和泉少年の寂しい思いだったの。忘れていた過去の記憶が次第によみがえるに連れて、次々と起こる不思議な出来事。そして現実の事件が重なって追いつめられていく・・・・
幼い頃の記憶と、家族とのわだかまり・・・少年の心の隙間に、ほら誰かが忍び寄る。
本格ホラーといっても、なんとなく、ホッと救われる。


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