風の海 迷宮の岸 下(十二国記)

著者:小野不由美
出版:講談社X文庫
初版:1993.04.20.
紹介:とてつもない妖と対峙した泰麒は、身じろぎもせず、その双眸を睨み続けた。長い時間が過ぎ、やがて発した言葉は、「指令に下れ」。
ここへ連れてこられても、転変も出来ず、指令も持たなかった泰麒は、この時まさに己が「麒麟」であることを悟った!
しかし、この方こそ私がお仕えする「ただひとり」の王と信じる驍宗を前に、泰麒にはいまだ、天啓はないまま。ついに、幼い神獣が王を選ぶ───故郷を動かす決断の瞬間が来た!
コメント:戴の国の泰麒のお話。
話にどんどん引き込まれて止まらない!とうとう夜中の二時になってしまいました。この本は先月読んだ「魔性の子」の「神隠し」の部分にあたります。彼は家庭に居場所がなかった。彼が本来いるべき場所に戻ってきた。
自分のなすべき事はわかっているけれども、自分に自信がないので決断できない。決断した後もそれが正しかったのか悩む。自分のあるべき姿を求めて泰麒は成長する。このお話の先も気になります。


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