テレヴィジョン・シティ

著者:長野まゆみ
出版:河出書房新社
初版:1992.10.30.
紹介:少年はテレヴィ・スクリ-ンをみて過ごしている。「アーチィの夏休み」家族も兄弟もいない、いるのは会ったこともないパパとママと同室のイーイー。友達は?ボクはどこから来たのか?幼児期の記憶。ボクがいるのは巨大なビルディングだ。このビルのことをボクは何も知らない。どんな人がいて、どういう仕組みで・・・ボクは・・・?
「身のまわりに捨てるものがなくなったとき、最後に捨てるのはボディとスピリット・・・どちらを先に手放すか。今は誰もがそれを悩んでいる。」(本文より)
コメント:最後まで読んで何がなんだかわからなくなってきた。
どれが現実で、どれが虚構なのか?これはゲームなのか?物語の外側にいるものが見えない。
物語の中心はアナナスとイーイーの心のかかわり。何を信じればいいのか、相手の思いがわからないもどかしさ。ウーンどうもよく分かっていないみたいです。
「世界が壊れても、少年と蒼い海は残る。」・・・かな?


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です