裏庭

著者:梨木香歩
出版:理論社
初版:1996.11.
紹介:バーンズ屋敷の裏庭には、何か秘密があると、昔からいわれていた。ある日、照美は住む人のいなくなったバーンズ屋敷に入り込む。そして、・・・
向こう側の世界に入り込んだテルミィをまちうけていたのは?照美の旅が始まった。
第1回児童文学ファンタジー大賞を受賞。
先月、梨木香歩さんの「西の魔女が死んだ」を読んで、2作目です。
コメント:児童文学となっていますが、母親の立場で読めば、娘と母。そして、娘だった母とその母とのあいだで、何故か繰り返される、癒やしのない、傷つけあう関係。でも、傷を恐れてはいけない。心を閉じていてはいけない。「この人の世界に自分が入っていかないといけない」結構、心にひびくものがあります。
ジャンルとしては、ファンタジーで、ミヒャエル・エンデの「はてしない物語」や、CSルイスの「ナルニア物語」を思い出しました。
違うのは、大人になっても「こころ」があれば、「裏庭」に通じる道が閉ざされていないところです。そして、大人になってしまった昔の子どもたちが、忘れていた、心を取り戻すところです。問題は、「子ども」だけにあるのではない、と言うことに気付かされました。


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