ビリー・ミリガンと23の棺 上・下

著者:ダニエル・キイス
出版:早川書房
初版:1994.07.05.
紹介:1977年にオハイオ州で連続強姦犯として起訴されたビリー・ミリガンは、精神異常のため無罪となり、1979年、最重警備施設である州立ライマ精神障害犯罪者病院へと移送された。だがそこは、体罰に電気ショック療法を用い、薬物で患者を廃人にしてしまう恐るべき場所だった。筆記用具の使用を禁じられたビリーは、シーツをほぐした糸で文字を作り、ライマ病院の内部での出来事を作家ダニエル・キイスに書き送った。人格たちの統合は崩れ、交渉術に長けたアレン、反社会的な少年トミー、犯罪者のケビンなどの別人格が交互に現れ、「憎悪」の管理者であるレイゲンが主導権を握るようになった。混乱の時期を迎えたビリーに救いの日は訪れるのか?(表紙扉より引用)
コメント:「24人の・・」で、ライマに送られたその後、病気そのものよりも、その治療・対応が政治的に利用されていくのがとても辛い。最後まで、ミリガンがどういう結末を迎えるのか想像ができません。「24人の・・・」で出現した、統合された「教師」はどうなるのか?ミリガンの人格はひとつになるのか?
多重人格は、現実から逃げよう、別のところで生きようという力?
それなら、生きる望みを失ったときに、多重人格は・・・・・
「児童虐待」は、子どもに引き継がれる。だとすれば、「虐待」をする親もまた、「虐待」を受けて育ったのかもしれない・・・・ミリガンは救われるか?
はーっ、終わった。やっと気になっていた問題が解決した。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です