ななつのこ

著者:加納朋子
出版:東京創元社
初版:1992.09.25.
紹介:主人公・駒子と、童話「ななつのこ」の作者・佐伯綾乃との手紙の交換という形式でストーリーは進んでいく。
なかに「ななつのこ」の童話が7編挿入されている。さらに「ななつのこ」の中で、主人公・はやて少年と、あやめさんの対話がはさまるという二重構造。
「スイカジュースの涙」「モヤイの鼠」「一枚の写真」「バスストップで」「一万二千年後のヴェガ」「白いタンポポ」「ななつのこ」短編の連作で、大きな1つの物語を構成している。
コメント:ミステリーといえばミステリーなのですが、殺人は起きません。
なんだかほのぼのと暖かいやさしい気持ちになるミステリーでした。
物語の中に物語がある「二重構造」というか「入れ子構造」になっているので、
時間のあるときに一気に読むのをおすすめします。
けっこう面白い作品でしたよ。そうだなぁ・・・ちょっと北村薫の雰囲気に似たようなところがあります。


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